2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
* ともかく、いつもいろんなものに手をだして、手を焼いて、身を焦がしてる。好きなものがいろいろとあって、道をひとつに絞れない。小説、現代詩、短歌、写真、音楽、絵――そのなかでひとり蜷局を巻いてる。いったい、なにがじぶんを幸福にしてくれるだろう…
* 逆さまのテレヴィジョンより受像さる夢魔のうす笑みわれを慰む 道づれとなりぬがひとり沖に立ち灯台守の真似をせし夢 暮れ落ちるコンビニエンス・ストアの店員の女の子が星を指さす かりそめの男歌たるわが暮らし半裸のままで窓を横切る わが母に手をばか…
* 十月のさみしい窓辺の席で、ぼくは授業中だのに空想にふけってた。浜崎先生のいうことはもうなにもわからなかった。学習ってやつに取り残されてぼくにはなにを考えればいいのかがわからない。もう六年生になってしまった。いいわけはできない。ぼくは学校…
短歌・現代詩へのアドバイスをします おもにつくり始めたばかりのひとが対象です(例外あり) // ココナラにてサービスの販売をあたらしく始めます。詩作品へのアドバイスと校正です。詩集の制作についても追加でサービス販売を行っていく予定です。よろしく…
* 暮るる窓飛び立つだろう幻覚のなかに存っては羽ばたきやまず 花房の月よ充ちよ充ちよ充ちみちよたとえばぼくの憂鬱の上 林檎飴今夏も食べずに終わり来てひとつ齢を過ぎるかなしさ 草はらに投げだしたもの みな光る 両足つつむスカートですら 傘なくば愛語…
* 6階の少女はひとりうつむける涙の雨を捧げるために 光りなき両眼のうちに喪えるなまえのあったものたちなどを 星幾多あれどもわれの手にはとどかず伊弉冉さえも憐れな眼する 点描画の世界が濡れる滲む点いくつかに祈りいくつかにふるえ 窪地にてさまよう…
たとえば赤いダウンパーカーのように眼のなかに入ってくるものたちが たとえば青いシグナル・ライトに反射して逃げ去ってゆくものたちが 熾きのなかで吼え、そして口ごもる ことばのなかで吃る意志、そして浸透する汗 薄い胸筋のなかでくり返される過古の一…
レンタル・ビデオがモスクに改装されたから、 映画にゆずぶられ、 怯むのはわたし 解のない、 問いかけがつづく通りを越えて、 なお問うことの青さ 泊地を過ぎて、 遠く、 遠ざかる画面が8kウルトラで迫っては、 そのおもざしがきみでなかったというだけの理…
* 夏の陽ざかりのなか、南瓜の梱包と荷積みが終わって、みんなが苺や林檎の検品と袋詰めに狩りだされた。寒いくらいに冷房の効いた上組という会社の倉庫のなか、おれは午後の作業が始まるまでを待っていた。こういった単調な労働ばかりしていた。腰を入れて…
* ひざかりの天使たちかな唇を咬んでいまこそおわり来りぬ 一行の詩にさえひとが死ぬときの潮騒ばかり倖せな使徒 神隠しカミの櫓の梯子すら見喪ってる大人の悲鳴 まどろみの昼顔ひとつうらめしや少年暗黒合唱団来ぬ 戯けなどにまみれて暮らす裏町に置き去ら…
* なまぐさき死せし魚を売る店も鱗のなかに紛れん夜よ アキアカネ暁に遇い新しき季節のあいま飛べばあやかし 入り口と出口でがともに繋がるる輪廻のなかの永遠の秋 立樹わる木々のなかにて眠るものみな伐られては竈火となり 遠い夜――火事の報せを聴きながら…
指を、 むすんで、 膝を、 ひらいて、 まだ足りないと、 いやいやをする子供ら 頭のうえにつくった輪っかに 映像がひらく 神になれなかったもののために、 洗礼盤をうち毀すひとり農夫 (わたしは手斧にいったんだ、おまえにできるのはそれだけのことと) そ…
* 午後12時、現在国道2号線はO公園の付近でバイクの単独事故が発生しました。負傷者は病院に搬送されたものの、意識はあり、右足首の骨折のみ。道路はすみやかに規制が解かれ、交通渋滞などの問題はありません。午後15時半、N交差点、西側にて自転車同士の…
* をとこは山百合、をんなは雛菊、そして汲みあげられた水根の表皮に現れたおまえこそ、おれのもっとも欲しいもの かりそめの棲み家にからたちの花 すべての花束が色を失って砕かれる おまえの心を砕くように砕く 夜もすがら石に触れながらも、石になりたい…
あたらしいふたつの作品をオンデマンドにて先行販売はします。以下のリンクから注文ページにいけます。どうぞ御高覧ください。 * 写真集「no tittle (無題) / Photographs by Mitzho Nakata ; 2002-2019」 ¥1700 www.seichoku.com チャップブック詩集「そ…
* 09/01 12時過ぎて起きる。データ作成、入稿、どれも終わった。それから髭を剃って、湯浴み。あがって塵だし。きょう投稿する予定の日記を整理してたら、もう3時まえだ。薬はとっくに嚥んでた。眠る。朝8時きっかりに起きて、支度。外出して公共料金を払う…