みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

days (for all enemies)

www.youtube.com ★ なんとか生き残ったというだけの1日 今月はもうカラケツ 20,000在った貯蓄もなし その金でギターを、ギターを買おうとおもっていたのに 安物のシンラインか、エスクワイヤーのストラトで おれはロックンロールをやりたかったのに またも酒…

短篇小説集「旅路は美しく、旅人は善良だというのに」改訂版

旅路は美しく、旅人は善良だというのに *9 れもんの若い木々 *39 愛についてのみじかく、そして淡いなにか *53 ディック・フランシスを読んだことがない *58 家出娘 *69 ひと殺し *71 からっぽの札入れとからっぽのお喋り *80 インターネットと詩人た…

hydrangeas sway the river

★ ギターの件はけっきょくメーカー補修ということになった まあ、「STORIA Ⅰ」は小ぶりなギターだし、 それに執着するのもおかしい NAGIが直ればそれでいい 最近は買いもの尽くめ 沖ななも歌集『衣裳哲学』、 寺山修司『地平線のパロール』、 ルーパーのため…

おれの徒然〈17〉「ギターの悲劇」篇

4時10分に起きる。朝餉の支度。うたた寝。4時43分まで寝てしまう。朝餉。蕎麦は不味かった。眠れない。時間だけがたっぷりある。ようやく6時まえ。あと2時間半だ。ひと眠り。折坂悠太がでる夢を見た。8時まえに起きる。入金確認。まずはネットで買う食糧から…

Cabbage-Head’s Delusions

★ きのう病院でアテロームの処置をしてもらった 陰嚢にできたそれはデカくて外科で対処し切れずに皮膚科に代わってもらったんだ 局部麻酔をかけて5mm切って、なかの膿をだして洗った 次は金曜日の診察、それまでに何度かガーゼを張り直す必要があった ロキソ…

damp feelings

★ どうもならない情況のなかで、日記の校正をしていた 日付の書体を変えたり、カギ括弧や2重括弧の使い分けを直したりした かったるい作業で、やっていて厭気が差す 過去のじぶんがいかに無軌道な酒呑みだってことをおもいしらされる 酒でなんども破綻、大事…

中篇小説集『犬を裁け』のための著者解説

去年だした、著作『犬を裁け』を内容を変えて再出版しました。エッセイと批評を排除し、新たに2篇の未収録作品を追加しました。以下、収録作。 ・犬を裁け(2018) ・ソクラテスというポン引き(2018) ・倉庫街のタンゴ(2015,習作) ★ 著者解説「事物と愁…

おれの徒然〈16〉「滝への長い小径」篇

* きのう、大滝詠一のラジオ動画を流しながら、『大滝詠一レコーディング・ダイアリーvol.1』を読んでいた。ふいにおもいたって配信番組のための追加録音をした。番組OP、タイトル・コール、前説用の音楽、エンディング用にベースを録音した。なかなかうま…

I'm so tried

★ きのう、小林枕氏にreplyした かれが寄稿依頼を求めているからだ 以前に依頼したときには辞退されてしまった 今回は詩であればとのことで諒解した 夜になって三浦果実氏とツイキャス配信 1時間、ばかげた話に興じた ★ きょうになってトーク動画のリンクが…

世界樹の断面

* 青すだれゆれる窓さえ悲しげな男のなかのつよき妄執 夜釣りするひとかげやさし岸壁に魚〈いろくず〉たちの眼は光りたり 金魚一回転するまでのあいだにぼくのすべてを識ってください 基礎工事終わりつつあり炎天のコンパネならぶ地上を嘗める 蟹游ぶわれら…

nothing to fun

★ ベースで遊ぶだけの頃日、それだけの日々 このblogもほったらかしだった きょうは閲覧者ゼロを記録してる 24日に工賃が入る 食糧と夜久一のライブに遣う 詩は一生分書いた このまえ投稿した『猫──あるいはイギリスの夏』が最期の詩になる でも詩集には収録…

おれの徒然〈15〉「フレットレスベース、到着」篇

きょうの13時、おれは午睡していた。呼び鈴が鳴って起きると、こいつが届いていたわけだ。人生で2度めのベース購入。まえは10年くらいまえに買って、すぐに売ってしまったのだけれど、今回はそうじゃない。本気でやるために買った。 今回はフレットレスとい…

my dreams was shot off

★ だれかが階段を上り切って、 此処にたどり着くという幻想を たずさえていままでおれは待っていたんだ だのにだれも来やしない 日暮れの街を見下ろすような丘で、 おれはおれの語りにケチをつけている きのう、西村玄考という京都の詩人がやって来た おれの…

猫──あるいはイギリスの夏

レイモンド・チャンドラーの猫はタケというなまえだったのだが、 来訪するアメリカ人たちの発音によってタキとゆがめられ、 図らずも、bambooからwater fallへと変身を遂げた われわれはなにかを誤解すること、 おもいちがうことによって、 世界というものの…

おれの徒然〈14〉「祭り囃子」篇

神戸文学館 横尾忠則現代美術館 * きのう、横尾忠則現代美術館にて『ワーイ★Y字路』展を観に行った。バスでQBチーズの本社前に降りて、まずは神戸文学館にいく。建物は知っていたが、なまえは知らなかった。ご当地の詩人・歌人のコーナーがあったから、職員…

海についての断章

* かなしみの歌を唄えり群衆の声あらずまた顔あらず 疾走する貨物列車の嘶きが馬のようだね/蜆を洗う 口腔にうずく虫歯か いつの日のメモ帖やぶる焦燥の果て むしろまだ生きてゐたのか青虫の最期のひとつ弾く指先 わるぢえの働くままに石を積む やさしき鬼…

a son of subhuman

★ まえの土曜のツイキャス配信から、 Youtubeの投稿動画のアイデアに繋がった、 おれと歌誌「帆」広報の三浦果実氏とトーク番組を始めるということだ いまさらYoutuberとは古いのだけれど、 ひとと話すことは最近愉しい というわけで、 きょうはOP曲、ED曲、…

おれの徒然〈13〉

* きのうからずっとギターの録音。きのうは工賃で¥15,000入った。友川カズキのライブチケットを買おうとおもっていたものの、やめた。新譜の発売記念でなく、ふつうのライブで観に行ったほうが識っている曲もやるだろうからと。少し食品を買った。大滝詠一…

拳闘士の休息《無修正版》

試合開始はいつも午前3時だった 父にアメリカ産の安ウォトカを奪われたそのとき 無職のおれはやつを罵りながら 追いまわし 眼鏡をしたつらの左側をぶん撲った おれの拳で眼鏡が毀れ おれの拳は眼鏡の縁で切れ、血がシャーツに滴り、 おれはまた親父を罵った…

間奏曲 04/23

* 毒花を捧げるのみか母の詩に添える辞をわれは持ちえず ひぐれまの悪魔のようだ ガス器具の異常警報鳴りやまぬなら 風をまねくひとのようだと誤解して電線工夫の仕草見つめる み空にてちる雲眺むときわずか生きるよすがもやがて失せゆく ためらいのなかに…

voice of a familiyless man

*父という帽子を探す一輪の花などあらぬ野にたちながら きのう、歌誌『帆』の広報担当の三浦果実氏がわたしの父と話した。録音を聴いた。当たり障りのある話じゃない。気になったのは三浦氏が使った《父に対する恨み》という辞で、おれ自身はいまや恨んでは…

i wanna die is never say again

★ きのうは朝から具合がわるかった 寒気と躰の痛みで 眠ることもできない 内科にいったものの、 インフルエンザやコロナを疑われ、 上階のクリニックへ 長い時間待った でも陰性 痛み止めを処方され、 地階の薬局へ そこも満員、長椅子に老人が横たわってる …

おれの徒然〈12〉「人生浮上作戦」篇

* 以前にPDFで電子書籍を入稿したのだけれど、「読めない」というクレームがついて出版停止にしていた。いろいろと験したものの、PDFをEPUBにはできなかった。ところが「一太郎 EPUB エラー」で検索すると、固定ではなく、リフロー設定であれば数秒でできる…

things for nothing

★ 幻冬舎ルネッサンスの人間と喋った 送った本について話す予定だった おれは長篇小説を以前、 講評してもらい、 その完成版を送ったんだ ついでに詩集と掌篇集、歌誌も送った 日村勇紀の女版みたいな担当者と話した(以前の講評者はもういなかった) たった…

Alone Again Or

折れた、 夏草の茎の 尖端から 滴る汁、 突然静かになった水場 あのひとが愛の、 愛の在処をわかっていると誤解したままで おれは死ぬのか 麦を主語に従えた季節は終わって、 世界の夏で、 いまは微睡む そして無線の声 "The less we say about it the bette…

野菜幻想

* 夏の花おうまがときに咲き誇るパークサイドの街灯のなか まなざしの光りのおおく吸われゆく雨期の花咲くみどりの小径 うそがまだやさしい真昼 緊縛のバニーガールをひとり眺むる 歌碑を読む老人ひとり古帽のかげに呼ばれてやがて去るなり 十七音かぞえな…

父殺し [04/14]

詞書 此処に至っても、いまだ父を殺す夢を見てゐる * うつくしき仕事ありしか夏の日の父を殺せぬわが夢の果て ジャン・ギャバンの左眉かすめていま過ぎる急行のかげ 地球儀を西瓜のごとく切る真昼 夏に焦がれた蟻が群がる 老犬のような父あり土を掘るだれも…

ベルモンドの唇 [04/13]

* ながゆめのねむりもさめて梁あがる涙まじりの淡いため息 去るひとよものみな寂しかたときも放さなかつた希みもあらじ 意味論のむいみをわらう線引きの多き書物の手垢をなぞる 夏よ──ふたたび駈け抜けん未勝利レースきようも観るのみ 桃のごと手のひら朱む…

the burn out dreams

www.youtube.com ★ どっかで「書くことによってじぶんを傷つけている」とブコウスキーは書いてる そうとも、多くの作家志望はそんなありさまだ 文芸は長期的に見ると、とても不愉快だ 毎回、じぶんが幸福でないことを確かめることなのだから。 幸福の原感覚…

おれの徒然〈11〉「もう、いやだよ」篇

* 希死念慮がぶり返している。春になるといつも、どうにも心身の安定がむつかしい。一昨日、届いたフィルムをさっそくだめにしてしまった。おれの手はあまりにも不器用で、フィルムの装填さえできない。歌誌が終わって、どっと疲れたのもある。酒が切れたの…