みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ブルームーンの流れる河

* ブルームーンの流れる河は、あなたのポケットのなか 粉末ジュースを呑みすぎた子供時代のような夜がそっと手をふって花になる朝 韻頭を失った詩がどこまでも誘うからか、スカートが皮膚を縫う 渓声がする水の涸れた森で、ふいに手を展ばしたところが宝箱…

偶成(Pt.1)

* 霧雨や切断面に花が咲く 林道の祭り囃子や子供泣く アメリカや混血児が河渉る 春の曲子供のひとりうしろ向く 花曇り女が土のように伏し 酒星も見えずひとりの酌をする 失いし浮世の夢のちまたかな 山の穴出ず一匹の迷い草 雲ひとつ握りこぶしのような春 …

ぼくがふたたび眠るころには

* 馬と檸檬を接続したい そんな気がして夜を歩く 逃れて生きる 意味よりも純粋な方法で、固有時を溶かす夕映えのロケーションがだれかの手をとって踊りだすホーム 体温のない鉛がなまえを欲しがるとき、悲しいほどのUSBがAからCに変わり、裏も表もない塊り…

発熱時代

* 発条の不在やひとりかくれんぼ発明以前の愛のまなざし 鏡との婚姻ぼくの手のひらが熱くなるなり ときめきテレパシー 花ひらく 蕚のなかをいま泳ぐ群小詩人と夢の諍い 繭眠る糸の一条われをまだ赦さないかのように搦んで なまえなくひとり不在の花撰ぶ学校…

無題

* 猫は哲学だ レモンパイはそうじゃない 軽度の融解によって皮膚が街に変わったせいで、教育を知らない第一級河川が氾濫するのは死原語の触媒だからだ 蒸発したあらゆる前歴が 藤原定家とおまんこする 気持ちいいってだれの科白? 文字が反転するカフェで呑…

仕事探しと映画「シン・エヴァンゲリオン」

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告【公式】 * ようやく仕事が決まった。青果物の仕分けだ。時間は11時半から20時半まで。場所は南公園。ポートライナーで20分ほどのところだ。それでも安心できないのは身体の圧倒的な衰えからだ。足腰が弱ってしまっ…

天蓋

初恋は地獄 熱い地獄 火傷まみれのからだを社会になすりつけるまで ずっと熾き火のなかで身を苛む裁き 胸のなかで燃え、やがて去っていく一切が おれのなかであたらしい創造物を滾らせる いま、おれがなにをいったか?──そんなことはわからない 小児科の待合…

伝説

みどりいろの からすが咆える なみだいろした血に変わる 最高でも 最低でもいい すべては膚の疼きに変わる 親を返して 子を貰う 盤上に濡れた 椅子がまわる 最高でも 最低でもいい 土にまみれた辞が欲しい 生きては死んで 死んでは生きて とめどないのが き…

それが倖せだったとは、おもわないけど [Feb/21]

Bloodthirsty Butchers - February 02/01 日記を投稿。零時半に床に就く。10時半に起きた。朝餉。ネットで必要なものを注文。外出。ネット料金の支払いが期限切れでだめになってしまった。ガス代のみ払う。ポートライナーで中埠頭をめざすも乗り越してしまう…