みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

海についての断章

* かなしみの歌を唄えり群衆の声あらずまた顔あらず 疾走する貨物列車の嘶きが馬のようだね/蜆を洗う 口腔にうずく虫歯か いつの日のメモ帖やぶる焦燥の果て むしろまだ生きてゐたのか青虫の最期のひとつ弾く指先 わるぢえの働くままに石を積む やさしき鬼…

a son of subhuman

★ まえの土曜のツイキャス配信から、 Youtubeの投稿動画のアイデアに繋がった、 おれと歌誌「帆」広報の三浦果実氏とトーク番組を始めるということだ いまさらYoutuberとは古いのだけれど、 ひとと話すことは最近愉しい というわけで、 きょうはOP曲、ED曲、…

おれの徒然〈13〉

* きのうからずっとギターの録音。きのうは工賃で¥15,000入った。友川カズキのライブチケットを買おうとおもっていたものの、やめた。新譜の発売記念でなく、ふつうのライブで観に行ったほうが識っている曲もやるだろうからと。少し食品を買った。大滝詠一…

拳闘士の休息《無修正版》

試合開始はいつも午前3時だった 父にアメリカ産の安ウォトカを奪われたそのとき 無職のおれはやつを罵りながら 追いまわし 眼鏡をしたつらの左側をぶん撲った おれの拳で眼鏡が毀れ おれの拳は眼鏡の縁で切れ、血がシャーツに滴り、 おれはまた親父を罵った…

間奏曲 04/23

* 毒花を捧げるのみか母の詩に添える辞をわれは持ちえず ひぐれまの悪魔のようだ ガス器具の異常警報鳴りやまぬなら 風をまねくひとのようだと誤解して電線工夫の仕草見つめる み空にてちる雲眺むときわずか生きるよすがもやがて失せゆく ためらいのなかに…

voice of a familiyless man

*父という帽子を探す一輪の花などあらぬ野にたちながら きのう、歌誌『帆』の広報担当の三浦果実氏がわたしの父と話した。録音を聴いた。当たり障りのある話じゃない。気になったのは三浦氏が使った《父に対する恨み》という辞で、おれ自身はいまや恨んでは…

i wanna die is never say again

★ きのうは朝から具合がわるかった 寒気と躰の痛みで 眠ることもできない 内科にいったものの、 インフルエンザやコロナを疑われ、 上階のクリニックへ 長い時間待った でも陰性 痛み止めを処方され、 地階の薬局へ そこも満員、長椅子に老人が横たわってる …

おれの徒然〈12〉「人生浮上作戦」篇

* 以前にPDFで電子書籍を入稿したのだけれど、「読めない」というクレームがついて出版停止にしていた。いろいろと験したものの、PDFをEPUBにはできなかった。ところが「一太郎 EPUB エラー」で検索すると、固定ではなく、リフロー設定であれば数秒でできる…

things for nothing

★ 幻冬舎ルネッサンスの人間と喋った 送った本について話す予定だった おれは長篇小説を以前、 講評してもらい、 その完成版を送ったんだ ついでに詩集と掌篇集、歌誌も送った 日村勇紀の女版みたいな担当者と話した(以前の講評者はもういなかった) たった…

Alone Again Or

折れた、 夏草の茎の 尖端から 滴る汁、 突然静かになった水場 あのひとが愛の、 愛の在処をわかっていると誤解したままで おれは死ぬのか 麦を主語に従えた季節は終わって、 世界の夏で、 いまは微睡む そして無線の声 "The less we say about it the bette…

野菜幻想

* 夏の花おうまがときに咲き誇るパークサイドの街灯のなか まなざしの光りのおおく吸われゆく雨期の花咲くみどりの小径 うそがまだやさしい真昼 緊縛のバニーガールをひとり眺むる 歌碑を読む老人ひとり古帽のかげに呼ばれてやがて去るなり 十七音かぞえな…

父殺し [04/14]

詞書 此処に至っても、いまだ父を殺す夢を見てゐる * うつくしき仕事ありしか夏の日の父を殺せぬわが夢の果て ジャン・ギャバンの左眉かすめていま過ぎる急行のかげ 地球儀を西瓜のごとく切る真昼 夏に焦がれた蟻が群がる 老犬のような父あり土を掘るだれも…

ベルモンドの唇 [04/13]

* ながゆめのねむりもさめて梁あがる涙まじりの淡いため息 去るひとよものみな寂しかたときも放さなかつた希みもあらじ 意味論のむいみをわらう線引きの多き書物の手垢をなぞる 夏よ──ふたたび駈け抜けん未勝利レースきようも観るのみ 桃のごと手のひら朱む…

the burn out dreams

www.youtube.com ★ どっかで「書くことによってじぶんを傷つけている」とブコウスキーは書いてる そうとも、多くの作家志望はそんなありさまだ 文芸は長期的に見ると、とても不愉快だ 毎回、じぶんが幸福でないことを確かめることなのだから。 幸福の原感覚…

おれの徒然〈11〉「もう、いやだよ」篇

* 希死念慮がぶり返している。春になるといつも、どうにも心身の安定がむつかしい。一昨日、届いたフィルムをさっそくだめにしてしまった。おれの手はあまりにも不器用で、フィルムの装填さえできない。歌誌が終わって、どっと疲れたのもある。酒が切れたの…

歌誌「帆(han)」2024 春《第3号》、刊行

www.seichoku.com 4/10より歌誌「帆(han)」2024 春《第3号》をだしました。本来の予定では去年の冬号としてだすことになっていましたが、執筆者の欠員などが重なった上、そもそものテーマ性の欠如、さらに原稿そのものの沈滞もあり、春に移行することにな…

take it as it comes

★ 多くのものを喪って来た 多くのものを獲たふりをして喪って来た 茫漠な時間のなかで、なんのよすがもないことの重さが募る なにもできない自身を監督する映画作家のような気分 10月の湿った鼬のような気分 きのうは金を遣い果たした 本とフィルムと食糧を…

step making sense

★ きのうはひさしぶりに動いた 金がないときはじっとかまえて動かない それに歌誌のこともあった ひとの原稿を待って、 焦らされる そんな状態だったから、 なんにもしないで日を過ごしていた 唯一作業所の在宅があるだけで、 あとは呆けたつらで、 その日を…