みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

SEALDsと居酒屋甲子園と感動ポルノ

3年まえのある夜だった。わたしは瘋癲病院にいた。通算7回めである。本を読んでいた。ロバート・キヨサキのベストセラー本だ。「貧乏父さん、金持ち父さん」である。大した本じゃない。テレビはうるさく、くだらないし、書くこともなく、ただ読んでいた。そ…

縁日の世界[demo 18/nov/22]

縁日の世界[demo 18/nov/22] / 中田満帆

月夜のドライヴ2018

* やまゆりの花をおもって晩秋のひとつの枝を手折る雛菊 月光に寄りそうわずか羞ぢらいのおもざしをするかのひとのかげ ぽっかりと月がでたならドライヴへ走ってしまいたいなぼくのハイウェイ 蟹歩く月面見んと背伸びして季節外れの風鈴をわる やがて来る雪…

kaze-bungaku [demo '18/11/18]

あたらしいギターと、ボーカル用のマイクを買ったのでテスト録音。ギター用のマイクがいると痛感。ノイズの多さにも苦しんでるところ。あとはサビのボーカル処理に不満。 kaze-bungaku[demo '18/11/18] / 中田満帆

ニュースレター配信中

ニュースレター配信中です。https://t.co/vKk3s9tG6Z pic.twitter.com/2DSlfF8eiT — mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2018年11月13日

飛べる監獄

長い夢の果てにおれが攫んだものはもはや茹ですぎてぐずぐずになったスパゲッティ でしかないことに謹みながらありがとうって きみの、流しそこねたうんこへ呟いたこと だってそうだろうよ 熾火がいつまでも待ってくれるわけもなく、 おれたちは堅牢さのなか…

愛/チャールズ・ブコウスキー

試訳=中田満帆 ラヴって、かれはいった、おたわごと おれに別れのキスを おれの唇にキスを おれの髪にキスを おれの指に おれの眼におれの脳に 忘れさせてくれ ラヴって、かれはいった、おたわごと かれは3階に室を持ってた、 1ダースの女からふられた 35…

november/晩秋の一夜

* 黒がねの馬の蹄のように鳴る吾の革靴よ闊歩、kappo! 遠ざかるうなだれるかれ晩秋の一夜のように立ちあがれない 斑鳩のそらよひとひら羽が落ち町全体を包む漆黒 倦めばただ天井見つめひとときの虚ろのなかをさ迷いし哉 黒雲のむかうところにたどり着くさ…

からたちの花

ユウコのために ユウコ、かつてのぼくはきみが好きだった ぼくがきみを好きになったのはたぶん、 きみの気怠さやつらそうなまなざしがぼくの、 ぼくの琴線に触れてやまなかったからだって 有馬高等学校定時制課程の教室を懐いださせる 緑色の上着に白いシャ…

オイルサーディンによって書かれた詩論

* 文藝は淋しさばかり書架の秋 * 窓からそとを見る。どうしてあんなところに大型トラックが停まっているのかとおもう。これぞ詩だ。いまさらいうべきことなんかない。わたしが詩というものを書いてきてもはや15年になる。年数はどうだっていい。どうして詩…

晩秋の諧謔曲〈スケルツォ〉

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