2021-12-21 家 詩 * だれがいったい鍵をあけてしまったのか ひとがガラス板のある風景を過ぎるのは正体を失った11月の企み そしてためらいのなかでおれは身体の痛みに耐えている 生きる方法を見失って、夜の廊下に倒れ、そのまま夢を見る 夢はカラー、16ミリで撮影され、モノラルだ いつか地平のうえを歩き、そのまま家になりたい 高く梁をあげ、飛びあがってしまうような家で余生を送るのだ *