みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

おれのつれづれ(1)

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 最近、ひとからもらい物をした。最初はスコッチ。それもグレンフィディック12年だ。そんな高価な酒なんか初めてだった。いつも千円のウォッカを喰らってる身としてなんともありがたかった。そのあとはKindleのリーダー。中古だったが、状態はよく、きれいなものだった。これで電子書籍ライフが送れるだろう。大事に使いたい。そして、その次は食料とジンだ。どれも、関東の女性からだった。
 わが師、森忠明は頻りに「女を敵にまわすな」とか、「女に愛されなくちゃ終わりだよ」とおれにいいつづけて来たが、ようやく実を結ぶときが来たようだ。おれはかの女たちに感謝のメッセージを送った。いったい、いままで何人もの女性を敵に回してしまったことか。おお、嘆かわしい。おれは女性に劣等感を持っていて、それが拗れて、どうにもならなくなっていたんだ。じぶんを買ってくれるひとを足蹴にするようなマネを繰り返して来た。毒が抜けるまで時間がかかってしまった。

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 今年は30日から旅行にでかける。知人から誘われて京都と広島へいくことになった。知人も会いにいく相手も詩書きのジャンキーたちだ。言葉のジャンキー。途中、車中泊になる。寒い時期はなにかと気鬱なのだが、愉しみだ。おれはずうずうしくも、酒の銘柄まで指定してしまった。
 師曰く「これから受け身でいけ」。長原啓子氏が出版を始めるということで、まずは師の未収録作品をだす。それからおれの作品を「売り込む」という。これでようやくおれも救われるかも知れない。

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 いまは岸田秀の「性愛論」を読んでいる。「親の毒」につづいて2冊め。

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 散文詩集は内容が完成したが、まだ写真が現像されてない。そもそも現像できるフィルムなのかがわからない。ロモグラフィで買ったモノクロなのだが、いつもの業者に断られ、べつの業者にだしたのだが、いまのところ、連絡なし。ロモグラフィに問い合わせたほうがいいのかも知れない。ブログに載せる写真もストックが尽きたし、なんとかなればいいと願っている。
 詩集はけっきょく急逝した知人に捧げる作品になった。

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