みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

SETSUNA

 

 むかし精神病院で知り合って、
 そのまま好きになった女
 がいたんだ

 きのうの夜だ
 かの女からもらった、アイマスクと耳栓、
 どっかの宗教家がだした、『そんなとき、深呼吸』という本を棄てた

 かの女とはもう7年、
 かかわりがない
 画集と写真集を送ったけど、
 応答なし

 きらわれた
 いつものように
 きらわれた
 かの女はもう50だ
 10も上の女をよくもおかぼれしたものだ
 やさしくされるとつけあがる男
 おれはおれをなだめようと
 清掃人がやって来るまえに************を脱ぐ。

 

そんなとき、深呼吸