みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

伝説

 

 みどりいろの からすが咆える なみだいろした血に変わる 最高でも 最低でもいい すべては膚の疼きに変わる 親を返して 子を貰う 盤上に濡れた 椅子がまわる 最高でも 最低でもいい 土にまみれた辞が欲しい 生きては死んで 死んでは生きて とめどないのが きみの魂しい 
 どうした? それまでか? きみのなかにあるものを ぜんぶ、おれが受け止めてやる 最低でも 最高でもいい 陽とまじわる点みたいな朝の光りのなかで 融けるものが正直だと おれは認めて いま羽ばたく翅をずっと眺めてる 眺めてる 最高でも 最低でもいい 世界はみな、正直で、理不尽なのだから なのだから。