みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

おれの徒然〈07〉「追憶」篇

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 12月、1月と無駄遣いで終わってしまった。金が入ったのにろくな買いものもできずに終わった。楽器屋に駆け込んでLAGをもういっぽん買えばよかったとおもう。買ったものはLP1枚、安売りの時計、レコード入れぐらいなもので、あとは酒に消えてしまった。7万はかなりデカい。デカチンである。だのにおれはオークションやメリカリでカメラを買うことにばかりこだわって失敗した。
 というわけできょうはカメラを買った。fujifilmのTIARA Ⅱである。備品・完全動作品ということで¥34,000もした。しかも28年くらいまえのフィルム・カメラだ。どうかしてる。このカメラは'97年撮影の映画『ラブ&ポップ』で主人公が持っていたものだった。あの映画も好きだし、そのカメラにもずっと憧れがあった。むかし、梅田駅・紀伊國屋書店まえのカメラ屋でよくよく実物を見たものである。それがようやく手に入るのだ。フィルムの高騰など、どうでもいい。デジタル写真ならiPhone 8 でしばらくは充分である。

FUJIFILM フジフィルム TIARA II

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 今月からようやく酒をやめてる。といってもまだ2日である。酒を呑んでいると食事もままならない。最期までやってしまう。躰はボロボロで、茹だるというか、怠い。なにもやる気がないまま時間が過ぎてしまう。ほとんどベッドのなかだった。それに買いものリストのこともある。1月の放埒状態で、今月の計画を立ててなかった。食費があまりにも偏っている。ダイエットのためにMIKAパンとやらを注文したのだが、これは以前にも体験したのだけど、とにかく送料がかかる。¥1,500也。それに届くのが遅すぎる。やめときゃよかった。そこへチーズに¥2,600も遣ってしまった。これはもう莫迦である。ワカメである。

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 歌誌のことはずっと停滞している。原稿が来ない。そして責任だけが重い。3号ができればあとは休止しようとおもっている。とてもじゃないけど背負いきれない。夏にむけて詩集と歌集を書き下ろしでやる予定もあるし、現に詩集はほとんどできあがっている。こっちのほうを大事にしたい。正直、疲れてしまった。それに原稿の催促ができない。ほとんど陽の目を見ていない歌誌に無理強いすることはできない。ひとの善意を利用しているようで、気分はよくない。いまの状態で、極楽鳥花の花言葉を謳っているわけにはいかないのだ。

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 きょうは朝に食品、午後から図書館だった。四六時中、むかしのことを考えている。もはや過去依存症だ。そして考えるのはおもに女子たちのことである。やろうには興味がない。しかしかの女たちだって今年40なのだ。幸せと無縁なじぶんを慰めてくれるものはなにもない。なにもない自身について語りつづける、記述しつづけることだけである。そこに「追憶」と名づけるのは無理があるかも知れない。まあ、だれだっていいショートカットの似合うひとに慰みをもらいたいとおもっているよ。肉体関係なんてなくていい。

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※スマホのカメラの画質はいい。しかし風情がない。なので画質を落として、加工した。所詮、こんなものである。


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