みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

the beggar's boogie proclamation!!!

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 1967年に〈我慢するのはもう飽きた。すべて思い通りにやってみようと思う〉と、寺山修司は書いている、〈それが地獄めぐりの始まりでしかないとしても〉と。おれもそう考えている、──というのもお行儀よく文章を書き綴ったところで、なにも得るものがないからだ。’17年から始まったこのblogも6年を過ぎようとしている。これからはもっと自分本位でもいいのではないかとおもっている。いままでの罪や咎、あらゆる悪徳を貪って来た過去を肯定し、やり直そうじゃないかとおもう。もはや都合のよい隣人としてのおれは終わった。他人の湿った微情を期待する犬のような時間も終わりだ。地獄のように君臨する家父長主義の社会を嘲い、あたらしい詩を書きたい。奇麗事、偽りのやさしさも終わりだ。おれはいますぐ金が欲しい。作品を売りたい。女を抱きたい。でも、いまさら社会はおれを受け入れないだろうし、全体もおれを赦しはしないだろう。もはや復帰というものはない。福田恆存はいう、〈愛情は裏切られ、憎しみは調停され、悲しみはまぎらされ、喜びは邪魔される〉と。おれはもうそんな世界と和解するつもりはない。

 だから、これからは堂々と”乞食”として生きたい。もちろん、本を買いたいひとはそれもいいし、noteでサポートをくれるひともありがたい。でもいちばん確実なのは現金である。銀行口座もわるかないが、現金書留のほうが都合いい。少しでもおれの作品とやらがいいとおもったら、少額でいい、送ってやって欲しい。より早い荼毘と救抜をおれは望む。著作はみなblogサイドバーのhomeからnewsに飛べば、リンクがあるし、全文立ち読み可能だ。気にいったら買ってくれ。おれの音楽や絵画に投資したいひとは直接金を送ってくれ。おれの食生活が心配というひとはAmazonを使えばいい。ともかく、ポートフォリオをおれは散蒔いて来た。あとはあなたがたが応えてくれればいい。おれはたびたび作品と温情によって救われて来た。おれに「投資する」といった人物にも出会って来た。ところが、ネット上では皆無に等しい。おれはこのインターネットの人混みのなかでも、物乞いをしたい。奇麗事は要らない。おれに賭けるか、そうでないかだ。どうだろうか?

ふるい納屋にしつらえられた祈祷台からひとりの女がジャンプする

1920年代の、イギリス製で、オーク材

スパークしたあらゆる過去が、

ひめられたものを悉く暴露する

だれかが扉を叩く

だれかがそれに答える

長い祝日のなかで冬の花だけが

夏の予感のなかでみずみずしい声を放つ。

★  

星の在処をおれは探していた

暗い御堂のなかを進み、

3番めの室に入る

そのとき、すれちがった男が木曜日だと識ったからか、

おれの全身をまさぐる季節と、

おれのあたらしい靴で、

おおきな手をふって、あたらしい顔を手に入れる。

すべてがそれらしいふるまいで去ってゆく

おれの知らない隣人からその隣人へと手渡す花や

過去から現在に至る来歴を失ったかげが

語り合う公園を眺めて、

おれはおれでないものを望む

でも、そいつはボーイングのなかで

気を失ってる。

愛を閉めだして虹に火をつけろ

判事のいない室できみが現れるまで

鮭の皮を剥ぐ一連の動作とともに

おれは欲に喘ぐあまり、

きみの写真を焼いてしまった

もはや輪郭のないおもいでのなかで

きみの映画論を騙る3人の農夫と一緒に

晩餐会へむかおうと畦をたぐっているのさ。

町外れのモーテルで、きのう眼を醒ました

近代を知らない、ムスリムのような顔で、

猫が飛ぶ空は、

なんとも修辞学的だった

おれは手紙を書いた

そして棄てた

あらゆるひとが

あらゆるおもいが

消え去るまでぢっとして

都市の中心地できみを待っている。

中田満帆 / なかたみつほ / mitzho nakata

1984年7月3日、兵庫県西脇市生まれ。神戸市出身、在住。

幼少時より表現活動に興味を抱く。

19歳から詩の朗読をジャズバーなどで行う。

三田市の夜学を卒業、職と場所を転々するなか、

アルコール中毒となる。

急性膵炎にて数度入院。

広汎性発達障碍、精神障碍認定2級。

'04年より詩人・童話作家=森忠明に師事、文藝を学ぶ。

'12年、自作のポストカード及び詩集の販売を始める。

初めて音楽作品『open all night/for missing person』を発表。

'14年、出版局『a missing person's press』を立ちあげ、

第2詩集『38wの紙片』刊行、初版55部完売。

'16年、第3詩集『世界の果ての駅舎』刊行。

'17年、栄町通「ブッカート・カフェ」にて個展『スイサイとシャシン』開催。

'18年、デモ・トラック集『kaze bungaku / 5 demo tracks』発売。

'19年、歌集『星蝕詠嘆集/Eclipse Arioso』刊行、

角川『短歌』紙上で取り上げられる。

'21年、散文詩をまとめた第4詩集『”Sideorder”』を刊行。

'22年、歌誌『帆〈han〉』を立ち上げる。

'23年現在、アルコール中毒寛解。

B型作業所に通所。

小説4作を(改訂版含む)リリース、

ライブ活動再開を目指して曲づくり、

そしてKorg Volcka modularなど電子楽器を購入。

今後の予定として'24年には最後の詩集『夜の雷光』、第2歌集、未刊行歌集を発表。

久々のレコーディング作品を発表する予定。

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神戸市中央区生田町1-1-13 新神戸マンション北館303号

078-200-6874 / mitzho84@gmail.com

三井住友銀行 藤原台支店 7489267

ナカタ ミツホ

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