みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

ルパン三世とおれ

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 当年36にもなってフィギュアなんぞを買ってしまった5月。モノはルパン三世パイロットフィルム版(1969)である。なのでデザインは後続作品とは大きくちがっている。たしか芝山努のデザインだったとおもう。頭部が原作に較べると大きすぎる。ちなみにフィルム内でワルサーを使用する場面はない。

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 おれが「ルパン三世」を知ったのはいつだろう? 「カリオストロの城」をビデオに録って、後日「やまだかつてないテレビ」の最終回で上書きしてしまったのを憶えているが、それ以前はどうだったか。あまりはっきりしない。ただ日曜の正午は再放送があたりまえになっていて、よく観ていた。いつもパート2ばっかりだったが、ある日、パート1の後期が放送されていて、その見慣れないルパンに興奮したものだ。よしろう広石の歌う主題歌が衝撃的だったのだ。


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 それから時は流れ、漫画文庫ブーム到来。おれは石ノ森章太郎作品目当てに本屋をぶらついていた。そのとき、ルパン三世双葉文庫版を発見した。いまおもえば、小さくてあまりにも読みづらい代物だったが、それでもおれは歓喜して入手したものだ。アニメの世界とのあまりのちがいに昂ぶった。いっぽうでテレビスペシャルの作品は、おれからすると物足りなかった。いかにも現代調にブラッシュアップされたキャラクターデザインや演出は物足りなかった。'96年、モンキー・パンチが監督した「DEAD OR ALIVE」をおれはハーバーランドにある、モザイクの映画館で観た。原作を意識したキャラクターデザインはとてもかっこよかった。ネット上であまり好意的なウケを見ることはないが、おれは好きだ。


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 もうじきシリーズ6作目が始まるそうだが、キービジュアルがそもそもつまらないとおもった。デザインに冒険も遊びもない。「LUPIN THE THIRD」シリーズのほうがマシに見える(たとえ松本零士のようなタッチでも)。大野雄二の音楽にもすっかり厭いてしまった。もっとアナクロな過激さが、野性味があっていいだろうとおもう。

 高校時代に日活作品やフランスの犯罪映画を観るようになったおれはなんどもルパンに'60年代の犯罪アクション映画の要素を求めたが、そういったものをつくる脚本家も監督もなく、不満があった。そしておれはアニメのルパンからは一切そっぽをむいた。そして腹いせのような動画をつくったものだった。


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 モンキー・パンチの評伝をおれはまだ読んでいない。未収録作品集は読んだが、それだって内容は完全ではないし、なにより表紙デザインがあまりにいい加減過ぎる。

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パイロットフィルムのテレビ版がネット上にあった。シネスコ版はなかった。

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