みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

motivation for life

39歳からの本格ブルース・ギター

39歳からの本格ブルース・ギター

  • 作者:安東 滋
  • リットーミュージック
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人生のためにやれることが乏しい

きょうも原稿が来ない

夢のなかでおれは

”こんなことやってる場合か!”

と叫んだ、

そして”さっさと音楽をやるんだ!”

とも叫んだ

たしかに今月買ったギターもずっと触ってない

独習する気になれないんだ

じぶんが獲られるだろうものを

はじめから放棄している

たしかに文藝の完結をしっかりやりたいのだが、

予定では9月までかかる

1年かけてこれまでの作品を周知していくというのは金も時間もかかる

これをどう片づけていいのか、わからない

早くしないと音楽をやれる年齢でもなくなってしまう

機材の購入、──打楽器にエフェクター、新しいエレキギターにベースなど、

そして対面レッスンまでいったいどれだけの道程かと、

考えるのもつらい。

40直前になって性慾が落ちて来た

性的な衝動は鈍い

そろそろ人生を片づけたくなっている

そもそも意味とは和解できない人生のなかで、

おれはさんざん足搔いて来た

その時間の無意味さに喘いで来た

あまりにも無残な花たち

おれはプレイリストをつくった

open.spotify.com

噫、いったいなにをしているんだろう?

此処までたどり着いたのに、

失意に投げだされ、

おれは舟を求めて、

水上に横たわる

やがて夜が訪れる頃合い、所沢の西瓜畑で一台の軽トラックが走り去る。