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きょうになって待ちに待った原稿が届いたけれど、
未消化な文章だった
途中で終わってるところもあるし、
意味が通じない箇所もあった
きっとむちゃぶりが過ぎたんだろう
けっきょく文章や構成を補うことになった
そして著者校正をお願いした
それが終わって午睡、
起き上がって、
表紙をつくった
なんだか、あまりしっくりと来ない
まるで胸躍らない
時間だけが過ぎていった
そんでもってもう夕方、
原稿を登録してみる
出版コストが暴騰して、1冊¥1,500になってしまった
苦悩とも恥辱ともちがう感情がおれの脳髄を駈け上る
正直、歌誌はこれで休止だ
来月から売り込みと宣伝
恵送と恵送
なにしろ無名の文学者だ
おれはおれを売却したい
疲れてしまったから
願いのない眠りのなか、
侵入した男たちが
春のふるまいで
おれに銃口を突きつける
そして発射された弾がおれの頭蓋を一回転するまでに
多くの死者の扉を叩いてしまったから、
きょうはギターでもひさびさに抱えて、
タブを眺めて弾くんだよ。
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