みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

shoot the guitarist

きょうになって待ちに待った原稿が届いたけれど、

未消化な文章だった

途中で終わってるところもあるし、

意味が通じない箇所もあった

きっとむちゃぶりが過ぎたんだろう

けっきょく文章や構成を補うことになった

そして著者校正をお願いした

それが終わって午睡、

起き上がって、

表紙をつくった

歌誌「帆(han)」2024 春 第3号

なんだか、あまりしっくりと来ない

まるで胸躍らない

時間だけが過ぎていった

そんでもってもう夕方、

原稿を登録してみる

出版コストが暴騰して、1冊¥1,500になってしまった

苦悩とも恥辱ともちがう感情がおれの脳髄を駈け上る

正直、歌誌はこれで休止だ

来月から売り込みと宣伝

恵送と恵送

なにしろ無名の文学者だ

おれはおれを売却したい

疲れてしまったから

願いのない眠りのなか、

侵入した男たちが

春のふるまいで

おれに銃口を突きつける

そして発射された弾がおれの頭蓋を一回転するまでに

多くの死者の扉を叩いてしまったから、

きょうはギターでもひさびさに抱えて、

タブを眺めて弾くんだよ。

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