みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

おれの徒然〈09〉「途中覚醒」篇

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 それにつけても途中覚醒である。いつも0時くらいに眠るのだが、それが4時ぐらいで眼が醒めてしまうのだ。こいつにはだいぶ困った。ただでさえ、眠剤がないと眠れないのに、薬を嚥んでも起きてしまうのだから。というわけで途中覚醒について検索すると、どうも漢方がいいらしいので近所の内科へいった。そしてだされたのがこれだ。

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 サルバトーレ・マーラの時計を買い直した。2代目である。以前のものには風防ガラスに罅が入ってしまったし、動かなくなってしまった。しかも風防ガラスを交換するだけで¥7,700はかかるのだ。それじゃあ、新品を買ったほうがいいとおもって買った。定価は、¥25,000だが、楽天市場では¥10,000ちょっとだ。

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 時計が手に入るまで、観賞用に買った時計をつけていた。これはモンティ・パイソンのノヴェルティ・グッズだ。「シリー・ウォーク〈莫迦歩き〉」というスケッチをモチーフにとっていて、時計の針がジョン・クリーズの手足になっている。そして時計が動くとまるでジョンがシリー・ウォークしているように見えるのだ。この時計は'16年に持っていたものの、なくしてしまった。当時は入手困難で、ようやく海外オークションのeBayで見つけたものの、¥40,000になっていた。買ったときは¥7,800だったのに。それが数年まえ、¥9,000でAmazonにあって購入した。これはあくまで観賞用にしている。現時点でAmazonでは¥17,000まで高騰している。

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 Amazonプライムビデオでドラマ『家なき子』を完走した。この手のドラマにおける社会福祉制度の扱いのデタラメさを論考する文章をおもいついたが、語れる作品の手駒があまりない。映画『JKエレジー』と『岬の兄妹』だけだ。『家なき子』を観ていたら、どうにもすべての元兇は母親ではないかとおもった。かの女が真実を話していたら、夫は恐喝に走らなかっただろうし、娘を困窮させることもなかったし、教師も暴走したりはなかったろうに。案外、いちばんやさしい人間がいちばん害悪なのではとおもった。
 ちなみに小学4年とき、はじめてのクラブ活動でおれは演劇部を撰択してしまった。ほんとうは漫画部に入りたかったものの、そこには姉がいたからだ。不承不承、演劇をやった。最初にやった演目が『家なき子』だったのだが、あれはいったい、ドラマのどの部分をやったのか、脚本はどうしたのかはいまとなってはわからない。演劇部もけっきょく視聴覚室の使用ができなくなって解散。おれは漫画部への転部を願ったが、返答はなかった。木曜日はいつも下校まで時間を潰した。やがて6年生は卒業した。おれは部長たちと路上で再会したが、むこうは気づかなかった。きょうはとりあえず、炭酸水を飲みまくっている。

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