みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

星蝕詠嘆集/Eclipse Arioso【Second Edition】販売開始

 

 '19年にだした処女歌集を再編集し、123ページに凝縮してリリースしました。よろしくお願いします。

www.seichoku.com


跋文より

 この歌集のオリジナルをだしてから、それを苦々しくおもっていた。あまりに自作について甘く、厳しさがないことをだ。今回、改訂版をだすにあたって40ページちかく削った。いまのわたしにとってほんとうに必要な、ほんとうに読んで欲しい歌に限定した。懐古趣味的な歌、イメージがあきらかでない歌、自己主張のような歌などを省いた。この本がどういった評価を受けるかはともかく、あれから4年経ってより自覚的に詠むようになったわたしが撰んだのが今作である。いくつか語法的なまちがいを解消した歌もある。下の句だけを直した歌もある。だが、けっきょくは消すことも直すこともできないまま、かつての哀傷といったもののためにそのままにした歌もある。オリジナルについて角川『短歌』紙上にて寸評をくださった福士りか氏ほか、読んでくださった、好感を持ってくださったひとたちにいまいちど感謝申し上げます。