みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

a vision

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 すべてが星に還るとき、射貫かれた魂しいが歩き去ってしまう 駅のポスターが燃えながら笑むとき、女工たちが波のようにゆれる かたわらに犬を連れた男が空中散歩を試みる夜 できそこないのじぶんを正当化したいがために、電柱を登る たとえばきみが知らなかった地平が林檎だったとして、それを収穫するのは夏なのか、秋なのか 定めを知らない鳥たちがゆっくりと飛ぶ 扉が清められ、知覚のなかにおれは泳ぐ

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 天体恐怖症に罹った医者がサナトリウムで踊っている かつてまだ発見されていなかった人物がなまえを交換している 長い寄る辺だ だったらもう少しでいいから きみの臀部にできた腫れものを切除したい 幽霊のいない室で、たったひとりの夜を過ごすとき、冷媒配管の冷たさで夏が冬になる でも、おれはきみが放たれた場所で父殺しを謳うときを、いまさらながら渇望している

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 箒星の夢から取り残されている 電波を失ったひとが路地で叫んでいる 警官はなにも見えない 軌道のちがった回路のなかを永久運動のように働く なにが原因なのかと警部補はつぶやくが、演算された数字が妻ではないという違和感を経て、宇宙を数えながら、嫉妬の比喩を獲得している

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 たったいまがまぼろしのなのかと胸を突くおもい さらなる展開を望めず、われわれはわれわれの子宮を求め、さすらう 暗いような明るい場所 孤立がそそり立った場所で古本漫画を探すとき、作家たちのなまでを連呼するbotがひりひりとした膚の感覚のなかで、いまもまだ目醒めているのだと、気づくような気がしてる

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