作業所から電話
きょうは工賃明細と捺印で、
あとは在宅、
でも、そのまえに心療内科がある
朝餉を済ましたとき、
また電話、
師匠からだった
送った見本版の詩集から、
好いという作品をあげた、
『暗がりで手を洗う』、『たとえば夢が』、『ムンクの星月夜』、
『夏のよるべ』、『天使たちの戯れ』、『点景』、
『feeiln' bad bluse』、『He Said』、『裏庭日記』、
『見世物小屋の私生児たち』、
『音楽をください』、
『夜の雷光』という詩集の題名はなしになった
そして序文の件はなしになった
花島大輔氏に書いてもらえといわれた
最低でも¥30,000の原稿料でと。
おれの作品について「化け化けしさに耐えられてない」という。
おれはおれであまりに思弁的で、語りに寄り過ぎたとおもった。
師匠には本の題名だけをお願いして電話を置いた
おれは医者へ、それから作業所へ、
用事を済ませて帰る。
そして花島氏へ序文について代診した
長いメールを送って、
いったい、どう反応されるかを気にしながら、
次の暗殺者のためにおれは皿を洗った、
手鍋を洗った。
どうかわかって欲しい、
おれは名声なんていらない
ただおれの話を聞いてくれる、
そんな隣人を探して、
3階の窓から、
タイピングした詩を、
紙飛行機で飛ばすんだって。