愛しいものがみな去ったときにおれは口遊む
あらゆるときがときの文壇された幻影であるのを祈って、
ピカッ、そしてドール
はじまりと終わりが手を繋ぐとところで待ってる
なにを? きみを?――かげがかげに終わらないすべてのときを願って、
すべてがひらく、眠れない夜に
すべてが輝く、起きられない朝に
ひとごとのように殺戮はなされ、おれはベッドに釘づけになる
もし、きみとつがいになれるのなら、なんだってしてやる
もし、きみとそうなれないのなら、なんだって打ち毀す
やがて光りが奔った
それを追い越すように闇が奔った
オーレ!と柊が叫ぶ
場内にはだれもいない
ただひとりピカドールが立って、
銛撃ちのポーズをするだけ
おれはなんだかわからないスペイン式の挨拶に脅える