みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

衝突

 

 なにもかに激しく取り憑かれることがある
 赦されないものに激しく憑かれることもなる
 ぼくは国道の架線でぼく自身を見喪った
 それも母国よりも激しい主語や述語で
 ぼくをなぎ倒した
 どうだろう?
 ぼくのなかでインターゾーンが目醒めるとき、
 バラードを読むぼくのおもざしが、
 きっと水色だってきみがいうのを待ち、
 そして鈍色のまま死体となって蘇るときをぼくは待ってる
 もはや、副詞がぼくを接合しないことにすべてを見喪っているほどには、