みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

かつての友人たち

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 windows 7 を10にアップデートできなかった
 あまりにもデータの空白がなさ過ぎたんだ
 それにどうせぼくなら型落ちのmacを買って
 SSDに換装にするから、
 しばらくとか大丈夫って
 おもってるよ

 こんなことを考えて意味と意味との繋がりや、
 空白についておもうことになるのさ
 きみがもし宛てのないの手紙みたいに
 詩を書こうとしてるんならね
 きっとバックアップを忘れて
 いざというときに詩が
 現れて来ない

 いつかきみに会いたいとおもっていたら
 きみからもう友だちじゃないとか、
 きらいになったとか、いわれて、
 ぼくは自棄を起こすかも知れないな

 ぼくのつづるものがきみの惑星を乱すからか、
 乾いた咽にぼくは酒を注ぐ
 いつかのぼった給水塔のうえで
 いつかひらいた配電盤のなかで
 ぼくたちはお互いの顔も知らないまま
 無言のなかに意味をとる
 沈黙のなかに慌てて意味を探す
 でもそれはいつもブロックのあとなのさ
 きみがぼくをきらいでも、
 ぼくはもう大丈夫
 たぶん大丈夫
 
  河床に来たならきみに挨拶しよう
  ベベのブロマイドと一緒に。