みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

夢の址地

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   *

 

 いまきみが擦った燐寸のせいでまた幾星霜の銀河は暮れる

 

 水がまた滴りだしたキリストのまねごとのまま復活ならず

 

 マタタビの宙返りかな椅子を打つ家具職人の首の汗よ

 

 鹿の死の歓び幾多かくすべく芭蕉の葉などかけて過ぎ去り

 

 夢こそがほんとうなれば鹿の死もすずしくありぬ芭蕉の葉

 

 月のように窓がひとひら中空に輝くのなら李白を撃てり

 

 真鍮の夢と戦争。世界婦人ふたたびスカートをめくる

 

 かくてなお月は昇れりコダックの最期の凾をあけるゆうやみ

 

 離陸する一機の夢よ白痴なる翼のごとく時は濁れる

 

   *

 

 

夢から醒め、霧は舞う [jun/'21]

 

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06/01

 短篇集をKindle用データに変換。入金履歴をコピーするために口座を見る。3月時点で¥93,920だった収入が、¥90,290に下げられてる。¥3,630も減額されてる。ひどい暴挙、これぞ生存権の侵害だ。朝になったら役所に申し入れるしかない。¥3,630分の可能性を剥奪されるのは我慢ならない。いったい、いつ、だれが決定を下したのか。不服申し立てでもやらないと気が済まない。苛立ちにまかせてコンビニでストロングを買った。みなと銀行の残高照会をした。わずかな通所だが、¥2,000以上の入金があった。
 中古のマイクは品切れだった。仕方なくヤフオクに入札するが、22時まで結果はでない。それに着払いというのが厭だ。もし、8千円を超えるならば、サウンドハウスで買ったほうがよさそうだ。ジム・トンプソンは本屋で買ったほうが安い。送料で高い。とにかくあしたインフラや郵便を払ってから様子を見よう。
 1時半に眠って、9時半に起きる。役所に電話。2,000は冬期加算だという。あとの¥1000はわからないという。しかし、'19年年末以降ずっと¥93,000だったわけで、冬期加算というのは腑に落ちない。けっきょくは保護費の減額という話で片づいてしまった。郵便を送る。食器屋で布巾を買う。ホームコーディーでお玉とボウルとバスマットを買う。スマホのチャージは客が多すぎてだめだった。19時までかかるといわれた。快活クラブで漫画を読み、大安亭へ。バサを四つ、業務スーパーで野菜を買う。鶏胸肉は品切れだった。帰って計算する。賠償金と共益費は今月払えない。ブログに反応はなかった。バサをふたつ喰った。酒に¥1600も遣ってしまってる。19時半まで眠った。それでも酒が抜けなかった。起きてしばらくギターをいじる。それからコンビニへ。ハンバーグとストロングを買う。ヤフオクに変化なし。
 あしたは午前中に業務スーパー、午后にソフトバンク無印良品にいこう。23時、けっきょくオークションで落札できてしまった。登録者の18人は一切手出ししなかった。送料着払いが気に喰わないが、本体¥7000払った。youtuberのエミリーがやってたoh sunshineのアルバムを注文。¥799だった。つぎにウェブカメラとポップガードを撰ぶ。けっきょくカメラは来月にしてガードだけ注文した。あとの買いものは食糧を買い終わってからだ。

06/02

 アーリータイムスを買った。酒はもういい。さらにバサを喰った。1時43分、もう眠るとする。なんどか眼が醒めたものの、12時に起きる。酒が抜けない。外出。発熱を感じる。暑い。コンビニで酒とパンを買って業務スーパーへ。野菜と肉と缶詰を買った。そして帰った。荷物が重すぎる。肉とブロッコリーを炒めて喰った。眠った。16時過ぎてヤマト運輸から荷物。開けるとグラノーラだった。多く見積もっても15日分だ。それに牛乳がいる。ふたたび眠る。17時に起きる。酒が抜けない。ふたたび業務スーパーへ。白出汁や蕎麦を買う。それから幸地クリニックへ。田中修子氏が勧めてた薬をだしてもらう。飲酒欲求そのものを抑える薬だ。そのあと、ソフトバンクプリペイドのチャージ。帰るともう汗だく。薬局は閉まってる。ダイエーで日用品を買った。室に帰って服を脱ぐ。買ったものを収納して、酒を呑みながらブログなどを観た。齢79の女性がおれのSNS揶揄の詩に★を大量につけてた。かの女は画家で、いまは古事記を研究してるようだ。
 家計簿をつける。食費はオーバーだ。でも、あと一袋、鶏肉がいる。「ロング・グッドバイ」のブルーレイをAmazonで注文。あとは1枚CDを買おうとおもう。スマホで写真を撮る。本棚やフィギュアなど。でもアップロードの仕方がわからない。なんとかgoogleドライヴに入れる。それをPCに落とす。ほとんどピンボケか、手ぶれだった。カメラの性能がわるすぎる。'17年の夏、ビッグローブスマホにせず、AUiphoneにしてればよかったのに。なんともうらめしく、愚かしい。酒がもはや義務になったなかで、ストロングをいっぽん買った。夕餉にグラノーラを喰った。以外と食べ応えがあった。

06/03

 9時半のアラームで起きなかった。10時半に起きた。本をつめて、業務スーパーへ。鶏肉とオクラを買った。それから図書館で本を返した。時間が余ってるから、一旦帰る。帰って家計簿をつける。Amazonで「ハプワース」が値上がり。買うのを断念。外出。薬局で薬を受けとるも、あたらしい薬は取り寄せ。スタジオへ。エレカシ「さらば青春」を初めにやる。つぎに初恋の嵐。上達したといわれる。作曲コースを1回受講したいと相談する。8月にする。無印良品で靴下を買う。100円ショップでTシャツを買う。帰る。配達人がおれを待ってた。ポップガードが届く。マイクは不在票。家計簿をつける。再配達の依頼。役所にあした向かうと告げる。ギターで弾き語り。声が嗄れてる。薬の入荷の報せ。あたらしい薬を受けとる。酒を買う。ヤフオクでヘルプフル・ソウルのアルバムに入札。歌うのは明日以降にする。
 マイクが届くも、コネクタの欠損でアームに固定できない。仕方なく布テープで処置。ケーブルを挿して録音テスト。しかしなにも録音できない。調べてみるとケーブルの種類がちがってるようだった。XLRのケーブルをなけなしの金で注文。ヤフオクサウンドハウスにコネクタについて問い合わせ。「ロング・グッドバイ」が届いたので観る。観ながら酒を呑む。饂飩を喰う。口のなかを火傷してしまった。最期の科白の吹き替えが「猫も喪った」じゃなかったのが残念。解説文が高橋ヨシキというのはいい。ウイスキーを呑んで眠った。

06/04
 
 13時にようやく起きる。グラノーラを喰う。牛乳がなくなった。消費期限があるから買い置きができない。サウンドハウスヤフオクから回答、ショックマウントを買えとのこと。高くはないが、いまはだめだ。ショックマウントにはポップガード付属のものもある。はじめからそれを買っておけばよかった。洗濯物を袋につめる。しかし、そとは本降りにちかい雨。諦めて、牛乳と酒をダイエーで買う。oh sunshineのアルバムが届いてる。エミリーはいまどうしてるのか。 一聴して横になる。そのまま18時に起きる。役所にいくことはもうできない。約束をやぶってしまった。それからケーブルが届いた。接続してみる。録音できない。どうやらコンデサマイクにはオーディオインターフェイスというものが必要らしい。マイクへの給電が必須というわけだ。またしてもトライ&エラー。ケーブルは返品することにした。TUBE MP マイクプリアンプというのも存在するが、真空管の音がいま必要ではないから購入予定から外す。それにしても今月、なんにも録音できないとは。またバッファローの安いマイクでも買ってしまうか。来月は機材費に最低¥18,208もかかる。どぎつい現実だ。
 とりあえず、Amazonの返金がうまくいったら安いマイクを買おう。ダイエーでホワイトサワーを買った。帰って呑む。甘ったるい。そういえばコンビニで返品票の印刷をしたが、10玉があるのを忘れて100円硬貨で払ってしまった。これでは土日、洗濯できない。夕餉にグラノーラ。安い牛乳は色が薄い、まるで水で薄めたような代物だ。今月は水道費、共益費、spotify、amzon primeが払えそうにない。洗濯はできても乾燥まではできない。食費と酒に金を遣い過ぎた。以前に使ってた安いマイクを接続した。マイク・ボリュームを100%にしたものの、録音レベルは22%だ。「ロング・グッドバイ」の特典映像を観る。

06/05

 零時半に床に就く。11時に起きる。朝餉。12時にヤマト運輸が返品の回収に来た。それからまた眠った。15時まえ。グラノーラを喰う。ツイキャスを予告したうえでやるも、聴く人間はひとり。それも途中で消えてしまった。田中修子氏に助言を乞う。Amazonから電話はない。新しい薬は効いてるようだ。抗酒剤も嚥んでる。しばらく酒を呑まなくとも済みそうだ。16時から18時45分まで寝る。起きて鶏肉とピーマンを炒めて喰った。薬を嚥む。たしかに飲酒欲求は抑えられてる。きょうは外出しなかった。あしたもそうなるのか。気が抜けて映画すら観る気にはなれない。性欲もまったく湧かない。時間の空費。動画をいくつか観ておしまい。田中修子氏から返信。

06/06

 おもいきって、久しぶりに手淫。薬を嚥む。これといっては表現したいこともない。2時まえだ。さすがに頭がくらくらしてきた。寝ることにする。7時半に眼が醒める。ふたたび眠ってアラームに起こされる。9時半。それでもまた眠って10時過ぎに起きる。気分がわるい。調子が出ないなか、朝餉。夢のなかに母や姉が登場して胸くそがわるかった。喰い終わって薬を嚥む。堀川早苗を聴く。また眠くなる。きょうは「東京荒野」に散文詩を送るつもりだ。眠った。14時半に起きる。昼餉に鶏肉。コインランドリーへ。タオル以外は洗濯。乾燥1回のみ。¥400也。終わって室に衣類を仕舞い、アイスクリームを買う。喰い終わって湯浴み。髪の毛が鬱陶しいが、切る金がない。Amazonの返品受付が完了した。あとは金を待つだけ。夕餉にグラノーラ、そして鶏皮、プロテイン。「東京荒野」に原稿を送る。本採用されて¥3,000頂きたい。
 「男らしさの終焉」は買って読んだほうがいいだろう。いつか撮る映画のためだ。今月、幾らを酒に遣ったか、計算。¥4500を超えてる。カネコアヤノのライブ盤が買えただろう。あるいはショックマウントが買えたのに。来月からは酒を止めよう。じぶんを監視する能力、可能性をフルに使う能力がいる。「エスパー魔美」を数本観た。なにもできることがなかった。あしたからは作業所。金をつくる必要がある。「キャラ作画上達ドリル」もさっさと終わらせる必要があった。
 
06/07

 田中修子氏がツイキャスをやってたのから、コメントを寄せた。かの女がおれのことを宣伝してくれた。同人でおれの特集をする話があるという。放送が終わって薬を嚥む。1時まえに床に就く。二度寝して9時過ぎに起きる。とても眠い。また「ユカコ」にまつわる夢を観た。かの女のことを過大視してるおれがまだいるということか。大した女じゃない。それほどかかわりがあったわけじゃない。考えすぎだ。朝餉を喰って、朝寝。13時過ぎまで眠る。昼餉に肉とピーマン。外出。上沢へ。作業が終わって帰る。牛乳を買う。郵便がふたつ、落札したCDと森先生からの葉書。ずいぶんと辛辣だった。CDをリッピングAmazonのアカウントの問題を解決。森先生へ電話。《竹内芳朗やポンティを勉強してじぶんの言語論を持つべき》、《足穂を読み込んで、足穂なら短歌をどうつくったか実践すべき》、《和泉式部奥の細道を読み直せ》、《姉や妹や父についてもっと掘り下げて書け》、《ディティールを描かないと読み手は納得しない》、《わかりやすいものを》、《辞をモノのように扱ってる》、《深みがない》、《厳密でなければらない》などといわれる。とりあえず、図書館で足穂と和泉式部などを予約。いまはなにかを書くという気分じゃない。まずは読まなきゃ話にもならない気がして、あたらしい創作については考えに蓋をした。
 夕餉にグラノーラと鶏皮を喰った。19時から8時55分まで眠る。夢は、またしても「家族」の話。おれをうんざりさせる。先生は姉について100首くらい書けといったが、家のなかでおれは疎外されてきたし、かの女らのなにも知らないままだった。おれは父についての知識があっても、母や姉妹についての知識はまったくない。先生のいうようにおれはうそが得意だったかも知れない。しかし昔のように巧いうそが吐けない。22時半には手淫を諦めて床に就いたが眠れなかった。

06/08

 薬を追加。けっきょくまた眠り過ぎてしまう。ガス器具の点検人が来る。けっきょく11時半まで眠った。朝餉。味つけが濃い。午睡。役所にいく予定だったが、17時まで眠ってしまった。夕餉にグラノーラを喰う。残った鶏皮も喰う。時間の空費。ジム・トンプスンを20ページだけ読んだ。22時過ぎて筋トレ。だいぶ堪えた。きょうはほとんど眠っててなにもしなかった。できなかった。きのうの森忠明の言葉が重くのしかかってる。なんだか、過剰な期待をされてるようだ。果たして今年中に新しい歌集をだせるのか。「塔」の同人にはいつなるのか。疑問は尽きないが、とにかく本を読むしかなさそうだ。

06/09

 音楽を聴いて過ごす。3時まえに手淫。3時過ぎて床に就く。それでもなかなか眠れなかった。外が白んで来て、ようやく眠る。9時半に起きる。朝餉。すぐに眠ってしまった。12時半に起きる。鶏皮2枚とオクラを焼いて喰った。役所に電話。書類をまとめる。外出。三ノ宮へ。作業所の収入、残高を報告。自著を2冊渡す。担当者は短歌に興味があるようだった。進呈するつもりだったが、相手はそこまで興味がなかった。少し落胆しながら図書館へ。3冊受取。時間はもう14時半だった。作業所を諦めて帰る。ダイエーで牛乳2本を買った。室で家計簿をつける。タイムラインを眺める。ブログに記事を投稿する。
 19時になってツイキャス、やってみるも聞き手ゼロで打ち切り。本を読む。貧困地域から抜けだした男の回想録。それから天安門事件についての本に手をつけたが、いま必要なものではないと判断。児童書の「奥の細道」に手をだしたものの、違和感しかない。足穂が届くまで待ってるしかないようだ。

06/10

 零時を過ぎた。ツイキャスをやる予定だったが、眠くなってしまった。そもそも需要があるとはおもえなかった。田中氏のように他人にやさしくなれない。あまりにも内向的過ぎた。それにだれも野郎のひとり語りなど聴きたくもないだろう。そう合点して眠ることにした。どうしようもない。じぶんの理想についてのディテールが以前よりは見えて来たとはおもう。それでもいまのように失意と空腹のなかにいると目的を喪ってしまいそうになる。おれは社交的とはいいがたいし、だれかれともなくつき合う気にはそうそうなれなかった。
 過去についておもう。するとおれのなかの血が怒りとともに滾る。あきらかに父方の「わるい」血の為せるものだった。かつて、おれを孤立のなかに疎外した、あの政治的な「家族」というものについての考察が必要なのかも知れない。
 起きて「家族ノート」なる散文を書く。ブログに投稿。ツイキャスやる。田中修子氏が聞いてくれた。だが、配信はおれには不向きだ。あくまで聞く側でいいとおもった。21時半に床に就く。

06/11

 5時過ぎに起きる。朝餉。ふたたび眠る。11時35分。昼餉を喰って外出。上沢へ。30分だけ、作業所にいる。三ノ宮へ。本の貸出。大安亭へ。バサをひとつ。業務スーパーへ。ブロッコリーと糖質ゼロ麺を買う。最期にダイエーで酒を買って終わり。帰って湯浴み。夕方に眠ってしまう。起きて夕餉。22時には眠ってしまう。

06/12

 11時20分に起きる。朝餉。急に眠くなってしまう。15時まで眠る。苦しい。暑い。グラノーラを喰い終わる。本を読む気になれない。夕方になって、肉とほうれん草を炒めた。味つけがだめだった。薬を嚥む。季節の変わり目のせいなのか、やたらと横になって寝てしまう。注意力散漫。なんにも手につかない。

06/13

 映画「ろくでなし野郎」を観る。二谷英明主演のアクション。裏で暗躍する長門裕之に繋がる展開が粗雑過ぎた。あとは音楽を聴いて時間の空費。床に就く。

 夢/菅総理に進言、「中国政府の日本国内拠点を一時占拠するべきだ」。総理は「われわれの力で占拠しつづけるというのか?」というのでおれは「最小限の力で限定的な占拠を行い、われわれに有利な条件を引き出す」といった。曖昧な反応。場面、変わって雑誌のページ、貧困のなか、空中遊覧船の仕事をする一家。次女の証言。一家のモノクロ写真。推しのアイドルのために海外で会場建設に従事する男。給料はまったくでない。工事が終わったところでアイドルが来るかはわからない。ファンをやめてるかも知れない。そんな男の拠り所は宗教だ。町の本屋には、平仮名で「は」とか、「へ」とか、「よ」という一文字の分類がある。町を巡る写真集。みなが変身願望を持ち、また来世ではなんにでもなれるという。そのいっぽうで宗派の裁判官と一般人との格差。裁判官は平たい棒で、原告を叩く。ある家庭では、働き手を喪い、婦人が内職しながら「ポッキー生活」をしている。夜の繁華街、レイプ犯が堂々と歩いてる。裁判はかれらに口実を与えてる。「あんたも娘が好きか?」と問われ、笑顔の男。店のまえで生蛇ショーをやってる女。「わたしはなんにでも生まれ変わる」。

 9時20分に起きる。朝餉。喰ってしばらくして眠る。14:56分に起きる。映画「フルメタル・ジャケット」を観る。いままでサンザン見聞きしてきた作品だ。パロディも多い。ハートマン軍曹の退場が意外と早かった。昼餉を喰ってから横になる。18時55分に起きる。夕餉にうどんを喰った。あとはタイムラインを眺め、時間を潰した。それから映画「青春を返せ!」を観る。長門裕之と芦川しづみ主演。湿っぽい映画だった。「東京荒野」から返信、作品の採用が決まるが、原稿料をもらえるのかはわからなかった。

06/14

 2時23分に床に就く。10時半に起きる。朝餉。眠る。13時20分に起きる。昼餉。外出。上沢へ。久しぶりにデジタルで絵を描く。まったくうまくいかない。アナログにもどる。終わり。帰って少し眠る。17時半まで。夕餉。薬を嚥む。夜になって映画「猟人日記」を観る。トリックに凝ったミステリー映画だが、それ以外はぼやけてる。

06/15

 ドキュメンタリー映画ブラックエンペラー」を途中まで観る。手淫。眠ることにする。2時48分。10時半に起きる。朝餉。13時半まで眠る。昼餉。「ブラックエンペラー」のつづきを観た。劇中でモップス「なむまいだあ」が使われてた。音楽クレジットなし。金のある不良たちの話。男が群れになって行動することにおれは快を感じない。ひとりでいるか、いい女といたい。男同士の関係なんてかったるいだけだ。芦川しづみ主演の映画「結婚相談」を観ようとするも冒頭でやめてしまう。「グリーンブック」にしようかともおもったが、「感動の実話」なんていう煽り文句に辟易してしまった。なのでB級アクション映画「メカニック」を観る。ステイサム主演だ。オチの脚本がでたらめもいいところだし、ご都合主義の権化みたいなものだが、展開に悩まずに済んだ。

06/16

 タイムラインを眺め、零時過ぎに床に就く。10時半に起きる。朝餉。朝寝。昼餉。午睡。これではいけないとおもいながら、このざまだ。けっきょく作業所にはいかなかった。ふたたび眠った。セールスの電話があった。電気代の請求書が来てる。¥2,100とは安い。夕餉にうどん。摂取カロリーが多すぎる。17時になって外出。幸地クリニックへ。終わって帰る。もう19時まえだった。金がないことで悩む。金があったら商業イラストをオンラインで教えてもらうだろう。なにより金になるのは絵なんだ。
 23時過ぎて床に就く。

06/17

 6時20分に起きる。朝餉。きょうは映画はよして本を読もう。もうしばらくなにも読んでないし、書いてもない。じぶんにいささかの失望を憶えながら、とにかくきょうを過ごすことしかない。でも朝寝。昼餉に鶏肉とブロッコリー。また寝る。起きて本をひらく。足穂の本はあまりにもアカデミックで骨の折れる代物だった。けっきょく「詩文集」を除いてあとの本は諦める。夕餉に饂飩、固茹で卵。散文をいっぽん書く。短歌を3つつくる。それだけでもう厭気が差す。あとはタイムラインを眺めて時間の空費。23時半に薬を嚥む。あしたこそは作業所にいかなきゃならない。

06/18

 5時10分に起きる。空腹で堪らない。朝餉。6時過ぎまでなんとか起きる。朝寝。まだ9時でしかない。それからは時間の空費。午睡。昼餉。ジム・トンプソンを読む。また眠る。気づくともう14時19分だった。慌てて用意をして外出。時計を忘れる。上沢へ。エレベータで改札、さきに乗った女の子がおれを促したが、かの女をさきに降ろした。礼をいわれる。なかなか可愛かった。かの女とは反対方向へ歩き、地上へ。作業所で40分ほど過ごす。掃除のあとで音楽の話になる。来週デモCDを持っていくことにした。帰って16時。あと1時間で夕餉だ。散文を書く。途中で夕餉。amazonからギフト券が¥501分届く。おれの貼ったアフェリエイトで購入したやつらがいるということだ。ありがてえ。大した使い道もないのでジョニ赤にしといた。夜はただただ時間潰しで終わった。ひさしぶりに手淫して、23時半に薬を嚥む。

06/19

 6時13分に起きる。朝餉。ブッチャーズのトリビュートを聴く。曽我部恵一の「4月」がいい。朝寝。昼餉。午睡。14時20分に起きて筋トレ。湯浴み。時間の空費。夕方になって映画「グリーン・ブック」を観る。冒頭から「この映画は実話を基にしている」という文句で気分がさがった。ストーリーは可もなく不可もなく。BLM運動の緩衝材のような印象。ただハリウッド映画がいかに音楽に依存しているかを感じさせられて辟易した。どの場面でもほとんど音楽がかかりきりで、しかもミュージシャンを主人公に据えた映画なのだから、どうしようもない。ハリウッド映画で音楽がよかったのは、最近じゃあ「バードマン」くらいだ。「ジョーカー」は最悪だった。映画が終わってギターと歌の練習。うまくいかない。それからしばらくして夕餉をふたたび。月曜日にキャッシュバックが入金されるのを計算に入れてのことだが、もしなかったら蜆汁でも啜って生きるしかない。今週分の「仮面ライダーアギト」を観る。終わって、spotifyで見つけた「バーマン」のサントラを聴く。本篇の音楽は1曲1分程度のみじかいものだが、エンドロールが長すぎる。都合1時間を超えてる。過剰だ。しかもエンドロールに作品のカラーにそぐわない、マーラーなんか入れてるあたりがどうしようもない。ダンベル・スクワットを力の限りやった。あとはタイムラインを眺める。

06/20

 1時まえに床に就く。2時まえに眠る。6時3分に不本意ながら起きる。早い。朝餉。朝寝。9時には起きてしまう。時間の空費。大地康雄「深川通り魔事件」を観る。それから悪徳精神病院のドキュメンタリーを見ようとしたが、昼餉を喰って外出。図書館へ。メイ・サートンの日記2冊、谷本真由美「キャリアポルノは人生の無駄だ」、ギリシア悲劇を1冊。帰って谷本真由美を読了。湊川病院への提訴を考える。「男らしさの終焉」は買うことにした。精神医療人権センターを検索。もちろん、やってない。やることに欠いて、以前に書いた湊川病院の口コミを全面的に書き直した。少しでも有益なものになればいいが。

 《'15年2月にアルコール過剰摂取による言語障害、呼吸障害、意識障害離脱症状にて区役所を通じて入院しました。入院初日、体調が著しく悪化したため、担当医・後藤まどか医師へ、わたし自身が指定した閉鎖室ではなく、解放室への移動をお願いしました。しかし医師がそのまま施錠しようとしたので、わたしは脱走を試み、その果てに拘禁室へ1週間ほど入れられました。激しい離脱のなか、満足に水を呑むことも許されず、拘束具をつけられたままで排便等を強いられました。そのあと、アルコールによる諸症状は治まりましたが、一向に退院もできず、かといって入院計画も報せられずに処置入院の3ヶ月どころか、6ヶ月ちかくも入院することになりました。担当医は常勤ではないので意思疎通もできず、話をしても具体的な話題を避けつづけ、まったく無責任でした。入院中、とくに記憶に残ったのは看護師たちの傲慢で暴力的な行為、ベッド縛りつけられ、衰弱しきった老婦人が拘禁室に入れられるさま、脱走事案の多さ、そして事務員による「管理」と称する所持金の収奪(「管理」には1日ごとに管理費が徴収され、マイナスになれば当然その分を払うことになる)です。退院の意志を表明し、こころの保健センターにも電話しましたが、入院時には発言しなかった「親の許可」がないと退院できないの一点ばりでした。入院中、臨床心理士との面談を希望しましたが、やって来たのは「専門外」を自認する社会心理士で、ただの雑談に料金をとられました。けっきょく最期まで担当医は入院の根拠を提示しませんでした。わたしは退院後、長い監禁の反動なのか、逸脱行為に苦しみましたが、そのあと通院を始めた幸地クリニックでのカウンセリングや安定剤の処方で、現在に至るまで安定した生活を送れています。この病院は過去に死亡者をだしています。入院治療をしたい方は、有馬高原病院や光風病院などにいかれたらとおもいます。ここは大変、人権意識の低劣な病院です。オススメはしません。》

 18時を半分ほど過ぎても配達はやって来ない。さっさと酔っ払っていい気分になりたかった。19時になっても届かない。なんともいじましい。けっきょく8時まぢかになって届いた。生で呑んだ。気持ちよかった。それからツイキャス。最期のほうになってコメント。最大8人が聴いたが、けっきょくは田中修子氏繋がりのひとがリアクションしただけだった。また夜が更けたら、再度やるか。
 終わってから音声日記を録音した。英詩を一本書いた。文藝について今月やれることはない。といいつつも短歌を少しつくった。来月、手紙と合わせて先生に送る。

06/21

 数人のツイキャスを聴いたあと、1時過ぎに2回めをやる。終わって2時半過ぎて床に就いた。朝9時半に起きる。朝餉。外出。暑さが堪らない。業務スーパーへ。饂飩7つ、蕎麦ひとつで手を打った。帰って紅茶に氷を入れて呑む。うまかった。12時過ぎて昼餉。支那蕎麦にする。終わって13時。14時てまえになったら外出しよう。小説「バナナの日」をはじめから書き直す。くるりアマデウス」を聴き終わってでる。そのとき、「さて出かけるか」と独り言。いいながらでると、ちょうど302号の女もでるところだった。独り言を聴かれてしまった。まあ、いい。作業所へ。CDを聴いてもらうだけで終わり。今月はあと4回しかない。帰って小説を脱稿。あしたブログに投稿することにした。夕餉に饂飩。またツイキャスを聴く。20時半を過ぎてから、ようやくじぶんのツイキャス。三浦果実氏以外のコメントなし。それでも最高で10人が聴いた。そのあと2回やった。終わり。22時だ。筋トレをやって湯浴みした。「植物図鑑」が1冊売れた。

06/22

 2時まえに床に就く。7時35分に起きる。ひどく眠いが、寝つきがよくない。朝餉。朝寝をすることにした。朝寝、とにかく睡眠の質がよくない。夢にふりまわされてばかりだ。今度は父がでてきた。またも「家の仕事」をやらされそうになる夢だ。おれはやつに抗弁し、やつを拳で撲った。顔面にヒットした。母方の祖母が感想を述べる。三女がおれの代わりに仕事をする。馴れない手つき。──という夢で、とても安心して眠れるような状態じゃなかった。10時14分。そういえばまたに話したときも「出屋敷に来いや」といわれたが、そもそもおれの労働を評価しない、ひとりのほうが進むと公言した人間がいえる科白とはおもえない。矛盾している。過去には「女たちにも仕事をさせる」といったが、けっきょくそいつはなかった。かの女たちは皿洗いすらできなかった。
 苫米地英人の動画をきのうだったか見た。いまのおれは夢を達成させるための道筋が見えてるものの、金とコロナが枷になって身動きがとれてない。金さえあれば機材は揃うし、結社に入れる、ギターとイラストのオンライン・レッスンを受けることも、ボーカルレッスンのコマを増やすことも、無料詩集を配布することもできるのに、いまは停滞だ。コロナで、ライブも超越瞑想のレクチャーもだめだし、エキストラの登録もいけない。
 郵便が来た。チラシもある。コロナのワクチン接種の案内だった。あとは神戸市長選の宣伝。井坂という男は京都大学卒業後にベンチャー企業に入社後、25歳で神戸市議になったという。つまりは実務経験がほとんどない。いっぽうは総務省の官僚。こちらも一般企業での実務なし。救いがたい。どちらをといわれれば前者だが。ワクチン接種の予約票に記入。コールセンターに電話。そして07/02の14時~半、サンパルでの接種が決まる。接種ナンバーは、2021-0622-000-1900だ。これでよし。昼餉に饂飩。一旦眠ったあと、鶏肉を少し、それからバサを喰う。それから少し眠る。今度は母が登場した。F-LABOから電話。自立支援の冊子が役所の窓口で発行されるとのこと。あした、取りにいくことにする。夕餉に饂飩。固茹で卵を入れる。
 19時からツイキャス、最大7人が聴く。ネット詩批判する。それから佐々本果歩氏からメール。ツイキャスと短歌について触れてた。「こころのアート展」に応募する。ボイス・トレーニングを来月3日の14時に設定する。「明石文芸祭」のネット応募は来月1日からだった。

06/23
 
 0時20分に床に就く。6時45分まえに起きる。またしても寝不足。オバナ・マイクを買おうとする夢を観た。音楽機材を調べ、中古品を探した。いくつか値段のいいものがあった。来月まであればいいが。朝餉。しばらくして朝寝。10時20分に起きる。きのうのツイートに高評価が12もつく。《詩人の評価を詩人が独占して下しているかぎり、詩はひらかれないだろう。同類同士のやり合いはもう厭きた》と書いてた。いままでもくり返してきた主張だ。ブログの読者がひとり増えた。63。昼餉。
 「ツイキャスと詩人の肉声」という散文をブログ、noteに投稿。外出。役所へ。5階で「冊子を」と求めるが、窓口の人間が要領を得ず、こちらもいったいなんの冊子だかを教えられていない。きのう、作業所の人間を応対した担当者のなまえをいうが、相手はぶ厚いファイルをめくるばかり。しばらく経って、件の担当者に連絡。冊子がもらえた。ついでに「手帖更新の申請がされてない」といわれる。まえはこんなことなかった。最近は前例のないことばかりだ。まったく。診断書を受けとって上沢へ。だがきょうのうちに医者にいくのは面倒だった。やめておく。作業所につくともう3時まぢかだった。冊子を渡して、少し絵を描く。アウト。
 帰ってTwitterを見る。きのうから通知が多い。ブログの閲覧数もなかなかいい。音声日記をつける。夕餉に肉を喰う。時間の空費。谷本真由美「日本に殺されず幸せに生きる方法」読了。それから音楽を聴く。ryoichi kurokawa、jimmy behan、kamran sadeghiなど。どれも工場生産されたようなポップ音楽とはまったく異なるものだ。再現不可能な音で充たされた曲を聴きたいし、つくりたい。
 喰うものが足りずに苦しい。来月はちゃんとしたい。ジム・トンプスンを読むしかなかった。気づくと、22時てまえだった。蜆汁でも呑むしかない。そうおもって、その通りにした。新曲をメモする。soft machineの1stを聴いてるあいだに23時になった。あと少しの辛抱だ。ジム・トンプスン「漂泊者」読了。なんとも後味のいい作品だった。ただ言葉撰びが独特で、たびたびつっかえた。銅管転売のくだりは情況がうまく想像できなかった。前作の「バットボーイ」を読んでないから、主人公の父へのおもいがどれほどのものか、図りかねた。それにしても造本がヤワ過ぎる。それで¥2700以上もするのは閉口してしまう。23時50分、床に就く。

06/24

 5時半に目醒める。寝不足と虚脱状態。なぜもっと眠ってられないのか。朝餉。喰って昼用に茹で卵をつくる。7時になって朝寝。10時に起きる。これでも寝不足。もっと眠りたい。11時になって寝る。断続的な眠り。12時半に起きる。またもじぶんの棲み家を喪い、実家にもどる夢だった。おまけにおれの手が機械化されて、電動髭剃りが内蔵され、手で髭を剃る場面もあった。剃りすぎてしまってた。昼餉、饂飩と茹で卵。眠くなってきた。やれることはほとんどない。あした休みたいが、甘えるわけにはいかない。機材費が要るんだ。午過ぎ、薬を嚥む。また眠る。しかし18時まえには起きてしまう。夕餉に饂飩。オクラを喰い尽くす。また眠る。21時15分に起きる。腹が減ったが、もう余裕がない。先月はうまくいったはずなのだが、今月はからきしだめだ。あした、作業所だというのに湯浴みもしてない。というわけで湯浴みした。どっと疲れた。空腹で思考もままならない。早く眠ってしまうしかない。23時半、床に就く。

06/25

 7時半に起きる。虚脱感がひどい。とりあえずは朝餉を済ますことにした。休日を除いてあと3日だ。金はないし、喰いものも乏しい。想像力も創造性も働かない。喰いながら映画「野獣を消せ」を観る。杉山俊夫の復帰作か。それからNumber girlのドキュメンタリーを流しながら眠る。12時50分に起きる。昼餉。しばらく時間を潰して作業所へ。工賃がでた。早退して銀行へ。全額降ろして酒をいっぽん。オーディオインターフェイスが買えるとおもい、買える。めぼしいものはすでに売れてしまったが、¥4800で見つかった。ただヘッドホン端子が接触不良で片方しか鳴らないという。でも、購入。そのあとでコードとシリアルナンバーが必要だと気づく。それについて相手にコメントを送って外出。途中、ストロングを買った。それから業務スーパーへ。胸肉が残ってた。それを買って帰る。
 夕餉に蕎麦と肉を喰った。久しぶりの満足感。ギターを弾く。曲をつくる。ツイキャス、3人しか聴かなかった。しばらくして久遠キョウコ氏のツイキャスに参加。あとは時間の空費。零時まえに床に就く。

06/26

 6時19分に起きる。怠い。朝餉。フジッリにカット・トマト。あと4日。きょうは図書館にいく。7時から10時てまえまで眠った。それからPCでメルカリを見る。すると相手側からキャンセル申請なんぞ来やがった。おれが購入後に質問したのがだめだったらしい。でも、そんなものはマイルールでしかない。「申請に同意せず」のボタンがPC版にはないから、問い合わせメッセージを送った。相手にへりくだった調子でコメントを入れた。「赦して頂けないでしょうか」なんて。あまりにも卑屈で、屈辱だった。出品者のページを見ると、《#3 商品をキープするために購入し、子細の確認を購入後のメッセージにて実施する方には受け応えいたしかねますので、ご了承ください》。確認しなかったおれがわるいのか? だが少なくともキープするつもりで買ったわけじゃない。ただちょっと気になって書き込んだだけだ。完全に相手側のミス・リードだ。ふざけやがって。しかもきょうは土曜日だ。24時間以内に事務局から返事が来るかどうかなんてわかったもんじゃない。それにデビットへの返金は時間がかかる。そのうえ二重払いの可能性すらあった。いったい、どうしたらいいんだ。怒りで喉が渇く。室がやたらに暑い。しばらくしたら、むこうからメッセージ。なんとか取引続行。まったく肝を冷やした。メルカリは相場が安いが、面倒も多い。リスクが高い。
 図書館から帰って湯浴み、昼餉。饂飩+肉。しばらく眠る。15時49分に起きる。母やひとりめの妹と諍う夢だった。それからしばらく時間を潰してまた眠った。夕餉。さらに眠る。それからまた肉を喰った。朝餉の支度。映画を観ようとおもったが、気分になれなかった。かわりにアニメ「ブラックラグーン」を観る。それから「仮面ライダーアギト」を観た。小蠅が大量発生してて気が滅入る。小蠅とりとスプレーが要る。ギターを少し練習。「kaze-bugaku」のアウトロを考える。あとはタイムラインを眺める。23時過ぎて久しぶりに手淫。疲れただけだった。なんの快楽もない。薬を嚥む。23時50分、床に就く。

06/27

 5時45分に起きる。二度寝、8時15分に起きる。ひどい眠気。朝餉。朝寝。11時半まで眠る。昼餉。ワクチンの副作用を考えて、ボイストレーニングの日取りを変更。午睡。メルカリの発送連絡はまだ来ない。16時半に起きる。夕餉。あしたらから3日間だ。そのあいだに発送連絡があればいいのだが。しばらく眠った。19時半に起きる。発送連絡が来た。やっと一息。そのあと、ツイキャスをやった。コラボの設定がスマホ限定だった。時間を潰した。

06/28

 Amazon primeにて「エスパー魔美」34話、Aパートの終わりでフィルムが余ったのか、どうにかなったのか、カウントの表示がでた。零時過ぎに床に就く。朝9時20分に起きる。朝餉。朝寝。そのまま14時まで眠ってしまう。空腹だったし、電話で休むと伝えた。これで1日分の儲けがなくなった。きょうはやたらと眠い。いつもより多く眠ってる。昼餉。それからまた眠った。起きると18時。なんの意欲も湧かない。肉を無駄づかいし過ぎた。夕餉を喰った。あとは時間の空費。23時20分に床に就く。あしたは幸地クリニックだ。

06/29

 10時まえに起きる。朝餉。朝寝。14時まえに起きる。昼餉にフジッリと鶏皮。肉はあしたに残す。外出。幸地クリニックに診断書を提出。受診。図書館に寄ってから帰る。薬局へ。そして室へ。湯浴みした。それから饂飩を喰う。オークションを見る。ほかのプリアンプも見る。「TUBE MP STUDIO V3」が理想だが高い。べつに本格的なレコーディングをするわけじゃないし、安いものでもいいのだが、欲望は果てがない。夜食にフジッリを喰う。23時過ぎて眠ることにした。

06/30

 6時半に起きる。朝餉。朝寝。10時にオーディオインターフェイスが届く。13時50分まで眠ってしまう。昼餉。喰ってオーディオインターフェイス、動作確認。公式でダウンロードしたソフトをインストール。起動確認。外出。遅くなって上沢へ。だんだん絵が下手になって来たような気がする。線が乱れてきた。手本通りにペンが進まない。終わって帰る。16時てまえ。夕餉。湯浴み。時間の空費。あしたのために食糧をAmazonで撰ぶ。〆て¥14000分。残りは業務スーパーだ。あしたの朝になったらネットで買いもの、それから三ノ宮へ。公共料金を払い、役所で収入申告と、自立支援医療の更新を確かめる。図書館で貸し出し。写真館で証明写真を撮る。それから業務スーパーへ。それとも買いだしを先にやって一旦帰宅、それから動くか。ただ雨が降るというので面倒な気分だ。今月はけっきょく1篇の詩も書けなかった。

 

oh sunshine

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The Echo Garden

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バナナな日

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   *

 とにかくバナナだった。凾のなかのバナナ、作業台の上のバナナ、廃棄袋のなかの黒いバナナ、女の手のなかのバナナ、そしておれの手のなかのバナナ、おれの股間にぶらさがっているバナナ。おれは通称ゴカイで作業をしていた。薄暗い倉庫の別棟の5階で、男3人、女6人でだ。とにかく澱んだ空気が鬱陶しいなかで、パレットに積まれたババナの凾を降ろし、作業台に中身をぶち撒けて、それから袋をやぶって一列に並べた。バナナはおれの腕のなかで重みを増し、まるで重力の法則が少しずつイカレてしまうみたいにして時間が進んでいく。おれはバナナに取り憑かれたのか。パレットはやがて空になった。すると次ぎのパレットを年増女のフォーク・リフターが運んで来る。ぴっちり、隙間のないやり口で。だからおれはふたたびバナナを、バナナのなかで思考し、バナナとともに汗を掻いたのが、2年まえの夏だ。できのわるい悪夢のようにむかいの若い女がバナナの蔓に鋏を入れる。そしてビニール袋に小分けして、段ボールにつめていく。おれはおもった。質のわるい冗談だって。それでも離れにあるべつの倉庫で、バンダシをやってるよりは遙かにマシにおもえた。その瞬間またしてもバナナが作業台に溢れ、おれは慌てて零れ落ちようとするバナナを堰き止める。バナナはバナナだ、バナナでしかないという事実。感傷の余地のない労働のなかでおれは耐えた。耐えるしかなかった。やがて休憩の時間になった。ほとんどのやつらは階下へむかう。おれと、むかいにいた若い女、そしてその友人だけが残った。かの女たちはいつもおれに質問する。
 「好きな食べものは?」
 「えっと、──リングイネ
 「なんですか、それ?」
 「ショートパスタの1種です」
 そして沈黙。
 「似てるっていわれる有名人はだれですか?」
 「え?──カズオ・イシグロ
 また沈黙。
 「お昼、なに食べましたか?」
 「エナジーバーを」
 さらに沈黙だ。かの女たちは、うんざりするような退屈な質問をくり返す。おれは適当に答える。かの女たちはハナから興味がないみたいにおれの答えを聞く。あきらかに侮蔑の色があった。でもおれはなにもいえなかった。はじめてこの倉庫に来たときも、二十歳そこそこの、ショートカットの女の子から年齢を訊かれた。なかなかいい娘のように見えた。かの女は答えを聞くと、そのまま去っていってしまった。それからはなにもない。いったい、なんのつもりがあるのかもわからない。スベタめ、とおれはおもった。なんでほっておいてくれないんだ。女も男もひとのことをやたらに詮索しやがる。おれの物語、おれの事情、おれの叙情、おれの教養詩、おれの叙景のすべてが、いったい、おまえらのなににかかわるというんだって?
 いつだったか、女3人と街で出会したことがあった。ひとりが「どこへいくのか」というから、「医者へ」とおれは答えた。すると、その女はいうんだ、「一緒にいきましょうか」って。真顔でひとをからかってやがる。明らかな意志を持っておれを侮辱しようとしていた。性根のくさった女たち。かの女たちはじぶんの腐れまんこに、廃棄のバナナを突っ込むべきだった。 おれは他人にうんざりしていた。肉体労働者たちのゲスな話題、その標的にされることを心から厭いてしまっていた。男たちは、女に較べれば我慢のできるやつらだった。将来の保障のないやつらは時折おれをほんとうに気づかい、心配してくれたこともあったし、笑い飛ばしてくれることもあった。それでも達しがたいのは、おれの読書をからかい、「おまえに本なんか読めるのか」と突っ込まれることだった。おれはやつらとちがって、一端の教養人だというのに、それが理解されないとおもい、怒りもした。
 「なに読んでるんですか?」
 「え、──あの、推理小説です」
 「おまえ、本読むのか?」
 「ええ」
 「わたし、推理小説だったら最期から読むわ。犯人わかってから読む」
 フォークの年増が嗤った。不愉快な笑いだった。エレヴェータに乗って、5階へ。15時の休憩が終わったんだ。みんなが所定の位置について作業を始める。バナナはまだまだ有った。おれの自尊心を粉々するほどにあった。おれはじぶんの屈辱について、うまく適応できないでいた。なにか、癪に触ることがあるたびに、それを処理できず、長期記憶のほうへ押しやって、自我を抑圧してしまっていた。なんだって、どいつもおれを珍獣みたいに扱うのか。たしかにおれは自閉症スペクトラムで、アルコール性の痙攣に悩まされる、愚かな男だったが、いままで他人の沽券を踏みにじるようなマネはして来なかったし、いつも沈黙を以て、他人を尊重してもいたんだ。おれにはおれの紳士協定がある。それだのにされることは不快なことばかり。だれもが蛮族の雄叫びをあげておれをバウンドさせる。おれはいつも破裂しそうなぐらいな気分で耐える。それだけだ。ひとはなぜこうも口さがないのか。労働環境のせいか、将来の不安からか、将又家庭生活の破綻からか。どうでもいい考察をくり返し、時間を見る。あと2時間半、あと2時間15分、あと2時間5分と……。
 「プレート、持って来てください」
 無愛想な寸胴女がおれにいう。プレートは倉庫のエレヴェータまえにあった。ヤマト運輸だったらオリコンと呼ばれているものだ。おれはかの女に渡す。女はおれのほうを見ようとせず、片手で受けとった。なんて忌々しい女なんだ。鼻が鷲みたいに尖っている。女たちはみな黄色い上っ張りを着て、男たちはサイズの合わない作業着を着ていた。廃棄のバナナがプレートをいっぱいにした。おれはそれを持って、ごみ袋に運んで入れた。いっぱいになった袋はビニールテープで口を閉じた。バナナはパレットから作業台へ、そこから袋に小分けされ、箱に入れられ、蓋をされ、最後方にあるべつのパレットに積みあげられていく。やがてぜんぶの凾が終わった。小さく喘ぎながら、胸を反らす。そのときだった。
 「ナラザキさん、お腹でてますね」
 むかいの女が冷たく言い放った。そして隣の男が笑いながら、
 「すっごいでてるなぁ!」
 そういった。喜色満面とした顔が汗でぬめっている。おれは久しぶりだった。こんなにも悪意を隠そうとしない人間どもに出会したのは。そうだ、中学生以来だとおもった。あのときはぶ厚い唇をやたらめったらに揶揄されたものだ。嗤われたものだ。こんなところで記憶と経験の再生産が行われるとわかって胸くそがわるくなった。バナナをひと掴みして、やつらにむかって突撃したくなった。15屯の重りと、セルフディフェンスが必要だった。
 「──その通り」
 なんとか声を絞りだしたものの、それは別人みたいに弱々しかった。その声の響きには憂いさえあった。それにしても腹のことをわざわざ、この場でいうなんてどういう神経してるんだ、あの女? でも、あと1時間の我慢。おれとやつらは階段を降りた。最後の1時間、これから5番倉庫で林檎の検品があるからだ。地上へ降り、道を横切り、機械類のまえを通って倉庫に来た。冷蔵の効いた、寒いくらいの場所で、ローラー台を準備し、パレットの林檎を流す。どうでもいい仕事だ。いままでやって来た、どの仕事と同じように、おれでなくとも勤まる仕事だった。だれでもいい仕事だった。肉体労働によって消費されるおれの人生の時間。おれだけのもののはずの時間が、どうだっていいことで消えてしまう。幼少からずっと働いてきたのに、どうしていまだに仕事に馴染むことがないのか。それが大きな疑問だった。辛い場面なら、もうずっと体験しているのに、それが鈍磨しないのはいったいだれの料簡なのか。神のいない国で、たったひとりぼっち、より良い選択肢もなく、うずくまるように墓穴を掘るのはなんの因果なのか。だれもかれもが馬鹿に見えた。でも、いちばんの馬鹿で、場違いなのはこのおれだ。ずっとずっと、いままでも、これからもおれは部外者なんだとおもった。
 就業10分まえ、おれとやつらは室を掃除した。ごみを集めた。袋に入れた。袋をパレットに乗せた。同時におれは、おれ自身の考察を袋に入れ、パレットに積んだ。そして手無沙汰のまま、あたりを観察するみたいに歩いた。むかいの女が不意に近づいてきた。なにをいわれるだろう。おれは身構えた。心のなかで追い払おうとする。
 「その髭、アサハラショウコーを意識してるんですか?」
 沈黙。おれはなにも答えなかった。かの女を睨みながら、かの女を怖れていた。
 「──いいえ」
 終わった。仕事がだ。ビニールのシャッターがひらき、作業員たちが退去していく。その群れに潜り込もうとおれは歩を早めた。さっきの女がほかのばか女どもに話すのが聞えた。
 「ナラザキさんの髭、アサハラショウコー意識してるんだって」
 おれはおれの髭を撫でた。いったい、それがなんだっていうんだ。女の底知れぬ悪意に怯えながら、おれは協同クリエイトにもどった。着替えをし、2階の事務所で日当をもらい、階下に降りる。女たちはまだ上でわいわいやっているところだ。男たちも雑談に忙しい。それを狙っておれはあの女の自転車を見つけると、サドルにむかって尿をした。バナナ女め、くたばりやがれだ。──おれが立ち去ろうとしたとき、中年男がこっちを見ているのに気づいた。いつも帰りに一緒になる男だった。一瞬戸惑った。でも、ここでは紳士協定だ。おれは「おつかれさまです」と会釈して、そのまま、いやできるだけ早く、帰途に就いた。バナナはもうたくさんだった。もう2度と見たくない。港湾都市の交通網に逃れ、自身を慰め、時のはざまのなかでさ迷うおれの映像が、いっせいに共有され、そのほかの情報とともにバナナの隠語として昇華されるのをおれは室に帰っても、しばらく忘れられないでいた。

   *

 

 

天体妄想(2)

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映画「パリ、テキサス」シナリオ付写真集

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   *

 あるひとから、稲垣足穂を読み直すようにいわれて読んでいる。あるひとというのはもちろんわが師、森忠明そのひとだ。今月、第2歌集・準備稿(上巻)を送ったものの、かれは一切評価しなかった。「また一からやりなおそう」といわれ、必読の書として挙げられたのが、足穂全集、和泉式部、熊楠だったわけだ。《竹内芳朗やポンティを勉強してじぶんの言語論を持つべき》、《足穂を読み込んで、足穂なら短歌をどうつくったか実践すべき》、《和泉式部奥の細道を読み直せ》、《姉や妹や父についてもっと掘り下げて書け》、《ディティールを描かないと読み手は納得しない》、《わかりやすいものを》、《辞をモノのように扱ってる》、《深みがない》、《厳密でなければらない》というのがかれの助言である。
 ところが足穂の本、「男性における道徳」、「僕のユリーカ」、「タルホ・フラグメント」、「稲垣足穂詩文集」を手にとってみたものの、あまりにもアカデミックで、おれについていけるものじゃなかった。仕方なく、「詩文集」のみ読むことにしたが、収録作の「詩の倫理」シリーズさえもおれにはどうも迫るものがない。だいたい詩を書かない、詩人を厭う人物の詩論など、いったいどう向き合えばいいのかがわからなかった。師匠がはじめて読んだおれの詩は「ぼくは退屈しない」というもので、足穂から影響を受けて書いたものだった。「上品な詩を書くひとですね」とかれはいった。たぶん、かれは憶えていない。文体摸倣ぐらいのものならできるかも知れないが、その神髄をわがものにするには、なによりも意志が欠けている。どうしたらいいのか、わからない。どうしたらいいのか、わからない。
 おれにとっていま重要なのは、じぶんを救済できる、祝祭できる作品であって、唯美主義などかまうものじゃない。「詩精神とは、宇宙的理念の獲得をためす、具体的なこころみのこと」と足穂はいう。おれにはまるで理解できない。「詩精神とは、それ自体かかる文化への反旗として出発する予言者でなければなるまい」と足穂はつづける。そして「存在に対する不安から死への直面、そして超越者の獲得、この二つのテーゼを踏まえて、この二者の彼岸に一つの新しい統合を創造し、一切の迷える今日の人類に稲妻の如き光を導入させんとする者のみが、今日から後の真実の詩人の名に値する」と結論づける。おれにはまったく手がでない。あくまで卑小な男を演じるおれには、かれのような大胆さはないし、言葉や概念について厳密に考えるには知能が及ばない。勉強不足──それもあるだろうが、天から授かったものに限界がある。でも、とにかくは1冊を通読して、わからないなりに答えをひりだすしかないようだ。──そうとも。

   *


 いまきみが擦った燐寸のせいでまた幾星霜の銀河は暮れる


 水がまた滴りだしたキリストのまねごとまま復活ならず


 マタタビの宙返りかな椅子を打つ家具職人の首の汗よ


   *

 

 

mitzho84.hatenablog.com

 

ルパン三世とおれ

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 当年36にもなってフィギュアなんぞを買ってしまった5月。モノはルパン三世パイロットフィルム版(1969)である。なのでデザインは後続作品とは大きくちがっている。たしか芝山努のデザインだったとおもう。頭部が原作に較べると大きすぎる。ちなみにフィルム内でワルサーを使用する場面はない。

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 おれが「ルパン三世」を知ったのはいつだろう? 「カリオストロの城」をビデオに録って、後日「やまだかつてないテレビ」の最終回で上書きしてしまったのを憶えているが、それ以前はどうだったか。あまりはっきりしない。ただ日曜の正午は再放送があたりまえになっていて、よく観ていた。いつもパート2ばっかりだったが、ある日、パート1の後期が放送されていて、その見慣れないルパンに興奮したものだ。よしろう広石の歌う主題歌が衝撃的だったのだ。


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 それから時は流れ、漫画文庫ブーム到来。おれは石ノ森章太郎作品目当てに本屋をぶらついていた。そのとき、ルパン三世双葉文庫版を発見した。いまおもえば、小さくてあまりにも読みづらい代物だったが、それでもおれは歓喜して入手したものだ。アニメの世界とのあまりのちがいに昂ぶった。いっぽうでテレビスペシャルの作品は、おれからすると物足りなかった。いかにも現代調にブラッシュアップされたキャラクターデザインや演出は物足りなかった。'96年、モンキー・パンチが監督した「DEAD OR ALIVE」をおれはハーバーランドにある、モザイクの映画館で観た。原作を意識したキャラクターデザインはとてもかっこよかった。ネット上であまり好意的なウケを見ることはないが、おれは好きだ。


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 もうじきシリーズ6作目が始まるそうだが、キービジュアルがそもそもつまらないとおもった。デザインに冒険も遊びもない。「LUPIN THE THIRD」シリーズのほうがマシに見える(たとえ松本零士のようなタッチでも)。大野雄二の音楽にもすっかり厭いてしまった。もっとアナクロな過激さが、野性味があっていいだろうとおもう。

 高校時代に日活作品やフランスの犯罪映画を観るようになったおれはなんどもルパンに'60年代の犯罪アクション映画の要素を求めたが、そういったものをつくる脚本家も監督もなく、不満があった。そしておれはアニメのルパンからは一切そっぽをむいた。そして腹いせのような動画をつくったものだった。


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 モンキー・パンチの評伝をおれはまだ読んでいない。未収録作品集は読んだが、それだって内容は完全ではないし、なにより表紙デザインがあまりにいい加減過ぎる。

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パイロットフィルムのテレビ版がネット上にあった。シネスコ版はなかった。

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