みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

おれの徒然〈20〉

 

 先週になって詩集の題名が決まって、題字も送ってもらった。その名も『不/適/当/詩/劇』である。これが完成したら、おれの詩人としての人生も終わりということだ。あとはちぎり絵を描くだけ。粗めの画用紙と、古紙があればいい。今週の木曜日に金が入るから、その金でユザワヤに買いだしだ。──ああ、これで心すっきりだ。
 いっぽうで音楽のほうは停滞している。あたらしいオーディオ・インターフェイスを買って、korgのVolcaを2台同時録音を試みたものの、どうやってもだめ。カスタマーセンターともやりとりを重ねたが、片方の音しか録れない。けっきょくは別録りするしかないのだろうか。ではライヴもできないのか? そんな心配事を抱えている。Volca Beatsを聴きながら、「呼び声」という'18年につくった曲のリアレンジをおもいついたのだが、やはりギターはエレキが好い。ちょうどローランド・S・ハワードの動画を観たのだが、ああいうギターを入れたい。実際はアコギを弾き、ガイドボーカルを入れたものの、歌が下手すぎてやめてしまった。ギターよりも歌を習うのが先か? 兎にも角にも、来月は日用品をそろえるのでいっぱいいっぱいだ。活動とか、趣味といったものに費やす余裕はない。それに詩集をださなきゃならない。夏用のズボン、靴、Tシャツ、BVDの下着、害虫駆除の薬、洗剤、などなど。ほとんど身動きがとれない。

 


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 そういえば一昨日、5年ぶりに絵筆をとってみたものの、まったく描けなかった。ブランクは厳しい。とりあえずはラフスケッチから始めるしかないだろう。落書きでもいいから、なにかを描くことに没入する必要があった。でもいまは、紙を買う金もなかった。残金¥10のわびしさのなかにいる。どうにもなりゃしない。そして食糧もない。いまは差し入れの即席ラーメンを喰っている。具もない。25日まで金がないし、入ったところで賃貸更新料で¥8,000も持っていかれてしまう。今月はなにかと波乱だ。高価な本や、オーディオ・インターフェイスを買ってしまい、痛い眼を見ている。でも、それらは必要な買いものだったし、後悔はない。ただ賃貸保険料の還付があった時点で、食糧を買いだめしてなかったから、いまの状態があるということだ。¥1650が酒に消えた。
 小さなまちがいが大きな問題を起こす。いつものありさま。この為体。いったい、どれほどまちがえたら、おれは自由になれるのかと訝る。金は多すぎても少なすぎてもダメだが、いまのおれは明らかに少なすぎる。保護費+B型作業所の工賃でなんとかやっているが、それでも作品がまったく売れないという現状に苦虫を噛みつぶす。次の詩集は積極的にひろめていく。インディーズ系の本屋、現代詩人会にも送る。とにかく、宣伝効果のありそうなところに送る。youtubeでも動画をつくってあげる。朗読もやる。まあ、こんなところだ。希望がないわけじゃない。でも、なんとなく厄介な気分。オープンマイクでライブもやりたい。区内でいくつかやってるハコもある。大阪十三の『raincoat』は月1回やってる。とにかく露出を増やさないとやってられない。金欠は想像力を阻むんだ。

 


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