みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

夜長の蠅

 

 単純に必要とされないことが
 ぼくをぼくたらしめる
 そして単純に求めることが
 ぼくを苦しめる

 だれもが知らなかった経験が降る町で
 だれもが見ないでいた過古が経過する町で
 ぼくは花を折る
 ぼくは花を喰う