ジム・モリスンの「HWY」を観た
ヒッチハイカーが車を乗っ取って、
夜のモーテルへたどり着く
それだけの映画を
運転手の、
不在が、
意味と手を繋ぐことも
赦さない
ショットも、フレームも、
競艇用ボートですら、
いまはアメリカという夢の隠語
為す術もない、
と
いった体で、
形式がたちどまる
警邏隊が来たんだよ、
点滅される町、
回転する車のかげが、
ラジオの音楽に合わせ、
写真みたいに呼吸するのは、
いったい、だれのまぼろしなんだ?
ところで来週、
きみはかれらのパーティに参加して、
その素裸を見せてやれるかな?
ぼくはいやだね。