みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

文体練習

f:id:mitzho84:20191122141841j:plain

 

 名づけられたものの、冥福を祈ること、なんて雨よりもただしい文法で、たおやかななにかにつつまれて、濁る靱帯 さてわたしは行動様式の変換を求めて、いなづまのやさしい句読点に悩みながら、またしても解体現場に落ちる木片の旅情 やがて、噫、ここが体言止めだと気づいてもどろうとするも、すっかり暮れた地平のなかで、口が朽ち、ものがいえなくなったとき、燃えあがる水の音楽とともに忘れらてゆく もはやブラジルの少年がラブ、ラブといって、わたしをからかったりしないところまで忘れる 蒸気と馬の関係性 とりかえしのつかないなまえ 永久にひとになれないものが藻掻きながら一方的に生かされる。