みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

2020-04-08から1日間の記事一覧

婚姻以前《今月の歌篇》

* 父を呼ぶ納屋のくらがりばかりありだれも見えない婚姻以前 靴を失う――ときとして死後のことかのような息切れ 革鞣す男のひとり頭蓋にて転落せし夕まぐれ 父を殺す――わが夢なれば善き人生悪しき母なる星の最果て ひとづてに磯暮れなずむひと日あり石のひと…