みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

横尾忠則 HANGA JUNGLE(仮稿)

#hangajungle #横尾忠則現代美術館

 

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横尾忠則全版画 HANGA JUNGLE

横尾忠則全版画 HANGA JUNGLE

 
死なないつもり (ポプラ新書)

死なないつもり (ポプラ新書)

 
横尾忠則遺作集 (1968年)

横尾忠則遺作集 (1968年)

 

 

 

   ●ブロガー・インスタグラマー向け「横尾忠則 HANGA JUNGLE」無料招待会

   2017年11月24日(金)18:00-20:00
   18:00-18:20 学芸員による展覧会解説(1Fオープンスタジオ)
   18:30-20:00 展示室内で撮影(随時退館)

 

 生憎とからだの具合がよくなかった。またもや胸の骨を傷め、咳や嚔のたびに呻いてしまう。日暮れた通りからバスに乗って原田通へ。国書刊行会刊の作品集と、パスカードを受け取る。
 この展覧会では、第1章から6章までを時代順に、そして最終章をテーマ展示にしている。

 

  Ⅰ 1968→1970 制作プロセスの作品化 版と刷り

  Ⅱ 1973→1974 楽園幻想と千年王国

  Ⅲ 1980→1984 画家宣言 ドローイングからペインティングへ

  Ⅳ 1984→1986 肉体と自然

  Ⅴ 1986→1991 名画の引用 私的絵画へ

  Ⅵ 1990→現在 今昔物語

  Ⅶ HANGA? ポスター?

 

 いつものカメラを忘れ、ケイタイで撮ったためか、ひどい荒い画像になってしまった。学芸員の解説を聴いたあと、展示を見てまわる。


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 ぼくが見ていえていちばんよかったのは第3章の「ドローイングからペインティングへ」で、これはライブ感ある素描や水彩画を、緻密な版画で表現していて、その再現性が愉しかった。

 

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ジューク・ボックスの時代に

ジューク・ボックスの時代に

 


 水鉄砲撃ちつくしたり裏庭を駈けて帰らぬ幼年の業

 

 美少年クロスロードにさしかかり魂しいの値をきょうも数えん

 

 翻るワンピースや物干しの彼方に失せる数千のきみ

 

 怖じ気づいて去るぼくの姿よ泥濘のなかに紛れん犯意の確かさ

 

 ロックンロールの墓を建てたい真昼どきレコードいちまいわってしまった

 

 成長を遠ざけながら歩く牛挫折したいと駄々をこねてる

 

 國薫る亡びのときをかぞえつついまだ知らないやさしい姉さん

 

 ねこやなぎ二月のぼくのまぼろしにきみの再誕として芽吹く

 

 燃ゆる納屋去りゆくすべて比喩なれど焼け残されしはきみの肖像

 

 ぼくたちのまだやはらかなうちがわにきみらしい棘をひとつ捧げて

 

 恋人のいない人生抱擁は死神さまにまかせるつもり

 

 日ざかりの駐車場にて語りあう未成年者のロードムービー

 

 花曇り鰥夫ぐらしの果てぬまま「パリ、テキサス」をひとり眺める

 

 青年のころをおもえばあまりにもかわり映えなくおれは老いたな

 

 恋というものも忘れて中年の黒い帽子の鍔に手をやる

 

 おもえばきみのようになりたかった百葉箱にもぐりこむ猫

 

 町あかりテールランプの赤色に頬染めながら過古が去りゆく

 

 旅を知らぬ少年のまえにヤッケ姿のおれはタイヤを転がしていたり

 

 ねずみいろみずいろきいろあかねいろきみはしらないぼくはくろいろ

 

 ささやかなことでもいいとぼくはいいたとえばきみの手を握りたい

 

 

きみにとっておれが善良でなくとも

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 すべての郵便局が驟雨に呑まれてしまうまえに
 メルセデスを叩き潰し
 それからふたりで甲殻類を喰いにいこう
 文鳥が鳴きやむまで
 腹いっぱい

 タクシーは油虫みたいにロータリーで睦む
 けっきょく選択肢はどこにもない
 あるいは恋人たちとともにして
 アスパラガスにしがみつく

 幸運、それは天使の唾
 大勢のひとびとが
 偶然と必然を取りちがえ
 真っ青なソフトの鍔に手を手をかけてる

 おはよう
 おれの悪友たち、そして悪運たち
 名づけられたもの
 名づけ得なかったもののためにメッサーシュミットに乗り込んで
 銀色の類人猿を観賞する
 おそらくおれがしてやれるのはもっと最悪なやり方で
 きみの善良さ、きみの美しさを讚えること
 胸いっぱい

 

 

旅の写真帖:新潟

9/18

 

 青森から東京へもどる。そこでまたも中野の裏庭文庫氏の室で泊めてもらった。かれと合流したとき、しこたまに酔っててわたしはふらふらだった。からだはあちこち痛んでるし、痛み止めは暑さで溶けてた。

 新宿だかどっかの公園で寝てるとき、電話があった。ちんすこうりな氏からだった。なにを喋ったのかはおぼえてない。半分眠ったまま応えた。そこへ裏庭文庫氏。「なにやってるんですか?」といわれてしまう。けっきょく一緒に喫茶店と銭湯へいったあと、かれの室に泊めてもらった。わたしは疲れ切ってた。ひどい腓返りを起しながら、中野からふたたび上野へ。そこから新潟は直江津を目指す。夕方まえに着くも美佐島へいく電車をいっぽん乗り過ごしてしまう。

 

 

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 この旅の目的はそもそもギルドハウス十日町へいくためだった。移住の下見をするつもりできた。もはや神戸の都市生活に辟易していた。気分を落ち着けて暮せる拠点が必要だった。 noteにおける「ベーシックインカムのある “ご近所さん” を、いっしょに作りませんか?」という投稿だった。わたしはすぐにメールを送り、現地にいくことにした。

note.mu

 

 

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 いわゆる限界集落というやつなのか、ひとはほとんどいない。ギルドハウスの住人にはわたしが会ったうちで、12人ぐらい。あとは出稼ぎにいってると聞く。 

 

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 とりあえず、6日間滞在することにした。ほんとうに移住するにはアパートの荷物をどうするかや、仕事や創作をどうやってやつかが大きなネックになるのがあきらかだった。引越しの費用だけで数万はかかる。そこへ衣服や免許、ラップトップやなんかが圧し掛かる。さて、どうしたものか。ハウスの本棚にあった手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を読み、考える。やはりしばらくはふたたび神戸で働くしかないのか。

 

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 夕餉をみなでつくったり、バーベーキューをしたりして6日間を過ごした。26日の夜、直江津駅から大阪梅田へ。カーテン厳守の、息苦しいバスに乗って帰路に就いた。

 

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新版 貧困旅行記(新潮文庫)

新版 貧困旅行記(新潮文庫)

 
アドルフに告ぐ 1

アドルフに告ぐ 1

 
アドルフに告ぐ(1) (手塚治虫文庫全集)

アドルフに告ぐ(1) (手塚治虫文庫全集)

 

 

旅の写真帖:青森後篇

9/18

 

 朝、ホテルをでる。六ヶ所村を経由して恐山まで連れていってもらう。わたしの格安スマートフォンが圏外なる。入山料を払ってもらい、ふたりで入る。台風が来たあとだというのに、駐車場には観光客たちの車があった。

 

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 激しいかぜでまっすぐに歩けない。

 

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 夥しいほどの風車がわたしを迎えてくれた。

 

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 湖水がかぜに煽られてむかって来る。

 

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 「以前はもっと湯気がでていた」という。

 

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 水子の慰霊碑。

 

 昼になって青森駅までいく。ここでお別れだ。次にいくときは列車にしようなどとおもいながら夜のバスを待つ。ふたたび東京だ。

 

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 サヨナラ、アオモリ、ハナイチモンメ。

 

 

恐山―死者のいる場所―(新潮新書)

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最後のイタコ (扶桑社BOOKS)

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恐山

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