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青森から東京へもどる。そこでまたも中野の裏庭文庫氏の室で泊めてもらった。かれと合流したとき、しこたまに酔っててわたしはふらふらだった。からだはあちこち痛んでるし、痛み止めは暑さで溶けてた。
新宿だかどっかの公園で寝てるとき、電話があった。ちんすこうりな氏からだった。なにを喋ったのかはおぼえてない。半分眠ったまま応えた。そこへ裏庭文庫氏。「なにやってるんですか?」といわれてしまう。けっきょく一緒に喫茶店と銭湯へいったあと、かれの室に泊めてもらった。わたしは疲れ切ってた。ひどい腓返りを起しながら、中野からふたたび上野へ。そこから新潟は直江津を目指す。夕方まえに着くも美佐島へいく電車をいっぽん乗り過ごしてしまう。
廃屋の佇む秋よ尻屋崎
— mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2017年9月21日
朽ちる家営みもまた暮るるのみ
去るときを地平のなかの棟とせる#俳句
冬瓜のあばらに游ぶ雨垂れや
— mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2017年9月22日
直江津駅前にむかって飛行中 pic.twitter.com/aeDYVZA3iM
— mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2017年9月20日
月夜野っていい地名だな。
— mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2017年9月20日
この旅の目的はそもそもギルドハウス十日町へいくためだった。移住の下見をするつもりできた。もはや神戸の都市生活に辟易していた。気分を落ち着けて暮せる拠点が必要だった。 noteにおける「ベーシックインカムのある “ご近所さん” を、いっしょに作りませんか?」という投稿だった。わたしはすぐにメールを送り、現地にいくことにした。
美佐島駅に着きました。雨です。 pic.twitter.com/AjHrKQ6IGw
— mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2017年9月20日
5日ほど十日町に滞在してから神戸へ帰ります。ほんとうです。捜さないでください。 pic.twitter.com/IvL4ekZ656
— mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2017年9月20日
いわゆる限界集落というやつなのか、ひとはほとんどいない。ギルドハウスの住人にはわたしが会ったうちで、12人ぐらい。あとは出稼ぎにいってると聞く。
とりあえず、6日間滞在することにした。ほんとうに移住するにはアパートの荷物をどうするかや、仕事や創作をどうやってやつかが大きなネックになるのがあきらかだった。引越しの費用だけで数万はかかる。そこへ衣服や免許、ラップトップやなんかが圧し掛かる。さて、どうしたものか。ハウスの本棚にあった手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を読み、考える。やはりしばらくはふたたび神戸で働くしかないのか。
夕餉をみなでつくったり、バーベーキューをしたりして6日間を過ごした。26日の夜、直江津駅から大阪梅田へ。カーテン厳守の、息苦しいバスに乗って帰路に就いた。