みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

旅の写真帖:新潟

9/18

 

 青森から東京へもどる。そこでまたも中野の裏庭文庫氏の室で泊めてもらった。かれと合流したとき、しこたまに酔っててわたしはふらふらだった。からだはあちこち痛んでるし、痛み止めは暑さで溶けてた。

 新宿だかどっかの公園で寝てるとき、電話があった。ちんすこうりな氏からだった。なにを喋ったのかはおぼえてない。半分眠ったまま応えた。そこへ裏庭文庫氏。「なにやってるんですか?」といわれてしまう。けっきょく一緒に喫茶店と銭湯へいったあと、かれの室に泊めてもらった。わたしは疲れ切ってた。ひどい腓返りを起しながら、中野からふたたび上野へ。そこから新潟は直江津を目指す。夕方まえに着くも美佐島へいく電車をいっぽん乗り過ごしてしまう。

 

 

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 この旅の目的はそもそもギルドハウス十日町へいくためだった。移住の下見をするつもりできた。もはや神戸の都市生活に辟易していた。気分を落ち着けて暮せる拠点が必要だった。 noteにおける「ベーシックインカムのある “ご近所さん” を、いっしょに作りませんか?」という投稿だった。わたしはすぐにメールを送り、現地にいくことにした。

note.mu

 

 

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 いわゆる限界集落というやつなのか、ひとはほとんどいない。ギルドハウスの住人にはわたしが会ったうちで、12人ぐらい。あとは出稼ぎにいってると聞く。 

 

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 とりあえず、6日間滞在することにした。ほんとうに移住するにはアパートの荷物をどうするかや、仕事や創作をどうやってやつかが大きなネックになるのがあきらかだった。引越しの費用だけで数万はかかる。そこへ衣服や免許、ラップトップやなんかが圧し掛かる。さて、どうしたものか。ハウスの本棚にあった手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を読み、考える。やはりしばらくはふたたび神戸で働くしかないのか。

 

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 夕餉をみなでつくったり、バーベーキューをしたりして6日間を過ごした。26日の夜、直江津駅から大阪梅田へ。カーテン厳守の、息苦しいバスに乗って帰路に就いた。

 

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新版 貧困旅行記(新潮文庫)

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アドルフに告ぐ 1

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アドルフに告ぐ(1) (手塚治虫文庫全集)

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