兵庫を含む関西四府県の緊急事態宣言の解除が発表された。どうやら文学フリマ大阪も開催されるようで、胸を撫で下ろしてる。これでようやく在庫づくりに専念できるというわけだ。ところで、いまのおれは長い不摂生で太ってしまい、毎日ではないがHIITなんぞをやってる。わるい酒を辞めたつもりでいた。でも、いま酒を呑んでる。チューハイ、人工甘味料でいっぱい。金がないからだ。あと数百円で今月を乗り切らなくちゃいけない。困ったことにいくら困窮をくり返してもそれに馴れるということはないのである。――噫、無情。
あたらしい曲「あいびき」はだめだった。じぶんでも出来損ないだとわかってる。こいつは没にすることにして、これからは和声でも学ぼうか。感覚でやってだめなら、知識を埋めるしかないのではないか。そんなことをおもう。――といっても、おれの場合、すでに録ってあるデモをスタジオに持ち込めればそれで終わりでいい。人生にたった1枚歌もののアルバムがあるくらいでいいのである。もちろん、伴奏を手伝ってくれるひとがいればいいのだが。ともかく、センスがあっても、技術がなければどうしようもないってことだ。
写真集をつくろうと写真を撰んだ。けれども技術にもテーマにもムラがあってよくいない。質を築くには量がいる。森山大道がいってたことがおもいだされる。
どうやら質のわるいところへたどり着いてしまったらしい。おれは性懲りもなく、ひとの評価なんていう、いかがわしいものに影響されてしまってる。どうしようもない。
カメラは正直だ。おれは嘘つきだ。
きのうまでインターネット・ビジネス講座なるものを受講していたのがやめてしまった。おれには合わない。サイト作成もうまくいかないし、なりより講師のいうことがばからしかった。デヴィ夫人と親しい? わたしを褒めてみてください?――おれには金儲けは合わない。べつに金が欲しいわけじゃない。読まれるものを目指したいだけだ。
情熱と方針の欠如(ブコウスキー)の状態。政治や社会で起きてることに興味が湧かない。おなじように文学の世界で起こってることにも興味が持てない。おれが惹かれるのは音楽と映画と美術だけだ。
強い辞を嘔くのは弱い者のすることだと、森忠明はいった。その通りだ。ネットを見てるとよくわかる。じぶんを強く見せたがってる戯けたちが。おれはなにもいわない。他人のことはけっきょくほっておくしかない。死ぬなり、生きるなり、オマンコするなり、勝手にすればいいんだ。
英文法の勉強はやってない。今月は疲れてしまった。おれを奮い立たせるものは、ここにはない。どっかで日乾しになった烏賊が、おそらくだれかを蚕食しようと企んでいるだけ。