みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

2021-01-19から1日間の記事一覧

がらすの衣

あまざらす布地のうえをきれぎれに光り降りたる寒き汎神 カチガラス見下ろすなかを帰りゆく学生鞄の少女の犯意 道まぎれつつあり冬草に足をとられて転ぶ太陽 為すすべもなくてあまりにうつくしい麦の色したきみのうなじは かつてまだ夢などありしときおもう…