みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

2020-08-15から1日間の記事一覧

宿営地(*the repeat)

* ようやくたどり着いたとき、その家にはひとつの扉しか残されてなかった。黒い扉が立ってて、そのむこうには焼けぼっくりが広がり、おれたちの何人かは膝を折って、呆然とそれを見つめるか、うつむくしかなかった。おれはかまわずに扉をあけた。扉を支えて…