みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

2019-06-18から1日間の記事一覧

雨季のエロイカ《今月の歌篇》

* 雨に煙れる町のむこうがわで一握りの石を拾いあげるきみへ 時折ぬかるんだ道に足をとられてきみを愛おしくおもう夕べ まやかしのこととおもえば少しは気が楽か英雄不在の失意のなかで あじさいがゆれるゆれるまたゆれてやさしさなどをあざけりゆれる 光り…