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パーティはなかった
雨季の名残りがあらゆるところに点在しては、早くもぼくを蚕食しようとかまえる
自動車を比喩にして逃げ穴に変換するスペース・キーが壊れてるのにだれかが、
かれらを、そしてかの女らを掴まえる
河に飛び込むツェランへの最後の督促状とともにして、
いつかきみがいったことを反芻に置き換える
ほんとうによく誂えられた人間の家でさえも、もはや棲むことはできない
きみのからだは大きすぎたし、ぼくの心臓は冷たすぎる
唾をかけてやれ、──あるゆる世界のいちばんの悪酔いに
渉禽になって天体をめぐれ、──あらゆる箴言の澱の果てに
閉じ込められた火のなかで、いま訪れようとする恐慌
負債に彩られ、まったきの怖れのなかで、
それぞれの恥辱を抱いて、いまこそ愛せるものなら愛してみやがれって、
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そんなことをかぼやきながらO氏からの葉書を読んでいた
今年は二宮神社にも、どこにもいかない
たぶん、ぼくによく似た鼡が糞便のなかで鼻を鳴らしているだろうな
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