みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

facebookへの短いお別れ

 最初にこの場所にアクセスしたのには'10年のことだった。夜更けの娼婦街を歩きながら、丸窓をアイコンにした。わたしにいえるのは友だちとはせいぜい夜のいとなみのよううなようだ。多くのひととつながった。わたしに友だちといえるのは夜学のそれだった。'13年の夏にわたしはひどく弱かった。初恋をこじらせて、ひとびとを侮蔑した。

 友人カタログ、わたしはもう求めてない。だからといってきらいになったわけじゃない。友人の定義づけがわたしのなかで変わったわけだけだ。数年の孤立と憎悪に引き裂かれた。そしてのたうちまわった。わたしはカタログをめちゃくちゃに引き裂いた。 

 もはやFBで出会うことはない。だれかを気にして、"友人"の定義づけがわたしのなかで変わってしまったこと、友人のコストをあげるしかない。かつてのようにコストの低い関係に厭きたんだ。そしてわたしは成熟してしまい、友情は過古のものになった。ひとりのままで歩けることを知ったのだ。わたしはtwtterを使う、ブログを使う。あるいはHPを使う。わたしの言動を見たいのなら、そこを見ればいい。──さようなら、わたしにいいたいことがあるならメール、電話、手紙もある。Facebookアカウントを消すよ。

 

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