みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

レゾナンス

f:id:mitzho84:20190705222847j:plain

 そのわけを聞かせて欲しいんだってぼくはいった
 それでもかれはなにも答えなかった
 いったいなにが始まるのか、
 終わるのかもわからないままで、
 階段の踏み板を踏む
 鉄が軋む
 どっかで花火みたいに警報が鳴る
 それがなんなのかもわからないままに
 ぼくはふりかえり、
 かれはふりむかない
 きみならどうして、こんなことになってしまったのかがわかる
 でもぼくはいまのところきみにいったりはしない
 どうか黙っててぼくのそばにいて欲しい
 星霜が降る、
 屋根を貫くみたいに降る、
 ぼくはなんにもできなくなってだれかを呼ぶ
 その声は曖昧だ
 どこに一歩踏みだせばいい?
 もし田舎の一本道で迷ったらどうすればいいのか
 きみならどうする、
 蘇ることの、
 煩わしさ、
 騒ぎのなかで手を延ばしても、
 だれもなにもなかったとき、
 ぼくはまだギターを触ってるのか
 ぼくはまだトリルをやってるのか
 ああ、たやすいことだ、すべて、
 きみがここにいないようにして、
 ぼくがかれを殺してしまうんだ
 うたかたの世界で、
 ふたりきりでできるのはそれだけ
 #Yeah!
 #Yeah!!
 #Yeah!!!
 掴まるところがない場合は、じぶんの魂しいに手をやって、
 祈るか、叫ぶか、奪うかして、
 寝るなり、焼くなりする、
 そしてもうきみのことなんか、
 ぼくも忘れて、
 互いに忘れて、
 どうぞ悲鳴のなかでタッピングしてしまえ!