すべての郵便局が驟雨に呑まれてしまうまえに
メルセデスを叩き潰し
それからふたりで甲殻類を喰いにいこう
文鳥が鳴きやむまで
腹いっぱい
タクシーは油虫みたいにロータリーで睦む
けっきょく選択肢はどこにもない
あるいは恋人たちとともにして
アスパラガスにしがみつく
幸運、それは天使の唾
大勢のひとびとが
偶然と必然を取りちがえ
真っ青なソフトの鍔に手を手をかけてる
おはよう
おれの悪友たち、そして悪運たち
名づけられたもの
名づけ得なかったもののためにメッサーシュミットに乗り込んで
銀色の類人猿を観賞する
おそらくおれがしてやれるのはもっと最悪なやり方で
きみの善良さ、きみの美しさを讚えること
胸いっぱい