みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

長篇小説

裏庭日記/孤独のわけまえ○単行本発売

裏庭日記2_太文字.pdf - Google ドライブ 販売ページ/ 裏庭日記/孤独のわけまえ どこでも出版ボタン 販売ページ / 製本直送.com | 1冊から注文OK。安さと高品質のオンデマンド印刷 * 今回、長篇をだすことにしました。もっと加筆したいのですが、今回は事…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈11〉終

* 青森から東京へもどった。早朝、コンビニの便所を借りる。おなじバスの女の子が尿意を堪えて待ってた。足踏みしてる。もう少しすれば洩らしたかも知れない。まったく、かわいいぜ。そこでまたも佐藤青年の室で泊めてもらった。かれと合流したとき、しこた…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈10〉

* 金曜日の夜。わたしは保安官助手に連れられて遺体安置所に来た。滝田らしき死体があがったらしい。射殺体だ。凍てついた湖岸に守られ、きれいなものだった。まちがいなくやつだ。わたしはしばらく黙って立ってた。さまざまな手続きが待ってた。でも動けな…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈9〉

* 映画館に着いた。声の主を求めてわたしは扉を叩いた。はじめにレッドネックがでた。わたしを招き入れて舞台まで歩く。スクリーンのまえにはY、裏にはfiveと、見たことのない顔があった。かれが社長ことスコフスキイだった。緑色の眼でわたしを見る。太り…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈8〉

* 目醒めるとレッドネックが立っていた。もうひとり知らない白人も。白人は金というより銅色の髪をして、明るいテーラード・ジャケットだ。かれらに連れられて映画館のなかで話があった。かれらはそれぞれちがった電話で、ロージーに薬を売っているという、…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈7〉

* 目醒めるとレッドネックが立っていた。もうひとり知らない白人も。白人は金というより銅色の髪をして、明るいテーラード・ジャケットだ。かれらに連れられて映画館のなかで話があった。かれらはそれぞれちがった電話で、ロージーに薬を売っているという、…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈5〉

* いちど落ちてしまったら、そいつを受け入れるしかない。学校はあたらしく3年制を導入し、下級生のほとんどそれだった。おれは天神の丘をのぼる。ミニ・バイクが追い越す。うしろには北甫が乗ってる。おれが廊下までたどり着くと、かの女がおれに笑いかけ…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈4〉

* ロージーが入ってきたとき、わたしは滝田の写真を見ていた。ロージーはわたしのそばでなにもいわず、寄り添って窓に靠れた。わたしはかの女からのことばを待ち、滝田とのことを考えた。やつがはじめてわたしの個展にやってきてドローイングを見たこと、わ…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈3〉

* 山口中学校にあがった。公立中学だ。貧しくあらっぽいひとびとでいっぱいのなかに校区はあった。落書きから婦女暴行、工事現場を荒らすのがやつらの流行りだった。薄汚い男や女。耳慣れない言葉づかい。なにもかもいけすかなかった。うしろには長陸という…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈2〉

* 6年にあがった。担任はまたしても浜崎だ。好きだった音楽の武内先生は産休に入った。ぼくは図工や音楽の先生とは仲良くなれた。でもほかのすべての先生とはまるでだめだった。武内先生のかわりに醜女が入ってきた。世界の終わりみたいだった。忘れもしな…

裏庭日記/孤独のわけまえ〈1〉

裏庭日記 * 「ニュー・カラーの写真家が好きです。旅の匂いがしてるみたいで」──社交辞令でわたしはいった。たしかに写真もそのジャンルも好きだ。でも、だれにもいいたくはなかった。あの老人のために自尊心を切って渡したようなものだ。「パラダイス・ギ…

長篇小説「裏庭日記」テスト版、限定販売

わたしの初の長篇自伝+犯罪小説「裏庭日記/孤独のわけまえ」が完成しました。その記念にテスト版5部を限定販売致します。全233P。値段は、¥1400+送料(定型外)です。後払いも可能です。よろしくお願いいたします。 mitzho84@gmail.com 中田満帆 a missing pe…