みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

2019-02-25から1日間の記事一覧

放浪詩篇の夜 [2018/05]

* ときとしてきみのなまえを口遊む葡萄の果肉干乾びるなか 汗の染む放浪詩篇かのひとの跡へむかってうち棄てたりし 屠らるる敗馬のうちの光りたれまなこの奥の少年のぼく 唇に注がれたりぬ午后の陽のまれなる色のきみのまなざし 立ちどまる猫や光りの一滴を…