みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

ブコウスキー「モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え」1972年

チャールズ・ブコウスキー「モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え」1972年 Charles Bukowski "Mockingbird Wish Me Lock" - 1972 Block Sparrow Press モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え (ブコウスキー詩集) 作者: チャールズブコウスキー,Charles Bukowski,中上哲…

SUZURIにてオリジナル・グッズ販売

ずっと放置していたSUZURIのグッズ販売に手を入れてみる。もちろんこんなものが売れるとはおもってない。自己満足の範囲である。こういったところを使ってうまくやるひとびともいるのだろうけど、わたしのようなスタイルの絵はまずもって受けない。それでも…

ほとんどなにもできないままで

きょうはHPをつくってみたが、大した経歴や作品があるわけでもないからなんとなく上滑りだった。Mitzho-nakata-a-missing-person-s-press からだを傷め、ろくな仕事にもありつけず、日を送ってる。おれはほとんどなにもできないままでこの年を終えようとして…

横尾忠則 HANGA JUNGLE(仮稿)

#hangajungle #横尾忠則現代美術館 横尾忠則全版画 HANGA JUNGLE 作者: 横尾忠則 出版社/メーカー: 国書刊行会 発売日: 2017/04/25 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (2件) を見る 死なないつもり (ポプラ新書) 作者: 横尾忠則 出版社/メーカー:…

ジューク・ボックスの時代に

ジューク・ボックスの時代に 水鉄砲撃ちつくしたり裏庭を駈けて帰らぬ幼年の業 美少年クロスロードにさしかかり魂しいの値をきょうも数えん 翻るワンピースや物干しの彼方に失せる数千のきみ 怖じ気づいて去るぼくの姿よ泥濘のなかに紛れん犯意の確かさ ロッ…

きみにとっておれが善良でなくとも

すべての郵便局が驟雨に呑まれてしまうまえに メルセデスを叩き潰し それからふたりで甲殻類を喰いにいこう 文鳥が鳴きやむまで 腹いっぱい タクシーは油虫みたいにロータリーで睦む けっきょく選択肢はどこにもない あるいは恋人たちとともにして アスパラ…

旅の写真帖:新潟

9/18 青森から東京へもどる。そこでまたも中野の裏庭文庫氏の室で泊めてもらった。かれと合流したとき、しこたまに酔っててわたしはふらふらだった。からだはあちこち痛んでるし、痛み止めは暑さで溶けてた。 新宿だかどっかの公園で寝てるとき、電話があっ…

旅の写真帖:青森後篇

9/18 朝、ホテルをでる。六ヶ所村を経由して恐山まで連れていってもらう。わたしの格安スマートフォンが圏外なる。入山料を払ってもらい、ふたりで入る。台風が来たあとだというのに、駐車場には観光客たちの車があった。 激しいかぜでまっすぐに歩けない。 …

旅の写真帖:青森前篇

9/16 人生初のアラスカ、ではなくて青森。 pic.twitter.com/xxILX2spRN— mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2017年9月16日 朝、上野から青森へ。着いたときに夜の8時だった。まっくらななか、月を見る。手のひらにぢっと汗を掻いてた。 夜明けまでを…

旅の写真帖:東京

ずらかりたい。たしかにあまい考えかも知れない。わたしはアマゾンの下請倉庫をうろつき、右のものをひだりに、うえのものを足許へ動かしてるあいだずっとそう考えてた。いまいるところを抜けだしただけであるのはちがった現実であって、またそいつに喘ぐこ…

ちんすこうりな「女の子のためのセックス」2017

ちんすこうりな「女の子のためのセックス」2017/草原詩社 女の子のためのセックス 作者: ちんすこうりな 出版社/メーカー: 人間社 発売日: 2017/08/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 青空オナニー 作者: ちんすこうりな 出版社/メーカー: 草…

犬の名は月曜日

前略 親愛なるS・E氏、そして愛犬のマンデーへ 仕事を探してる。33にもなって。寮つきの工場はだめだった。どれも長期、みじかくとも6ヶ月。超過勤務とその手当を前提にした求人票を見るたびにやつらの経営陣はばかなんじゃないかとおもう。8時間も立ち仕事…

黙する、まなざし

黙する、まなざし またたきの天体 おきざられた観覧車が、 さまようぼくを照らす夜 かわるがわる、 飛びかかる過去やらきみやら、 流動体みたいなスカーフ、 色のないスコール、 交わって。 おはようございます、 はじめまして、 ぼくはうれしい、 どうぞよ…

夏の定型詩

短歌 真夏の死たとえばぼくの万華鏡いつもみたいにきみが視えない けものすらやさしい夜よみずからを苛みながらも果実は青い 森番のひとりのかげを手斧もてわかちつつある狩人のぼく まだ解けぬ方程式も夕暮れてきみのなまえのなかに眠れる 神殺むるときを経…

ニューオーリンズ

ニューオーリンズの日々についてブコウスキーは語りたがらない あるいは語るべきものがあまりないのか 5セントの棒つきキャンディを嘗め 空腹を抱え 書くためだけの時間を求める あるいは子供たちに追われて、 酒屋のなかへと逃げ込む 果たしてすべてはおも…

ダン・ファンテ「天使はポケットに何も持っていない」1998年

ダン・ファンテ「天使はポケットに何も持っていない」1998年 Dan Fante - "Chump Change" Sun dog Press '1998 天使はポケットに何も持っていない (Modern&Classic) 作者: ダン・ファンテ,中川五郎 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2004/07/21 メディ…

愛と人道の裏側で

だまされた気分はいかがですか?──山下晴代氏へ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=331209&filter=cat&from=menu_c.php 「大衆の天賦の才」という詩でハンク・ブコウスキーがいっているように《憎しみにもっとも長けているのは愛を説くもの》というわけ…

チャールズ・ブコウスキー「勝手に生きろ!」1975年

チャールズ・ブコウスキー「勝手に生きろ!」河出文庫Charles bukowski "factotum" Black Sparrow Press 1975 勝手に生きろ! (河出文庫) 作者: チャールズブコウスキー,Charles Bukowski,都甲幸治 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2007/07/01 メディ…

夏の諍い──山下晴代氏とのいざこざ

もうじき引っ越しだ。あとは引っ越し業者を決めるだけ。もうじき業者来るまえ、この文章をやっつけてしまおう。4万5千の物件から3万9千の物件へ。これから書くことは気持ちのいいものじゃない。大した意味もない。ただおれの靴についた虫かなんかについて言…

チャールズ・ブコウスキー「パルプ」1994年

チャールズ・ブコウスキー「パルプ」新潮文庫(旧版)・ちくま文庫Charles bukowski "pulp" 1994 Pulp 作者: Charles Bukowski 出版社/メーカー: HarperCollins e-books 発売日: 2009/03/17 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る パルプ 作者: チャ…

かつての、かつての、

from a jack-off machine#05[end] あたらしいものが書けないとき、かつてのものを読み返す。どれもこれもひどい。たしかにぼくの書くものも、内面も、暮らしぶりも、過古よりはずっとよくなってる。おととしよりも去年、きのうよりもきょうというぐあいで、…

33回転/半生タイプ

○ きょうでおまえは33歳だと、神がほざきやった。どうりでおれはふんづまってるわけだった。通りは穏やかで、どこまでいっても夜だらけだ。なにをやるか、なにを書くか、まったく定まらない日がつづいてる。引っ越しはできなかった。もう1ヶ月早くうごいてれ…

光りに焼かれつづける、うち棄てられた冷蔵庫のブルーズ

八月のこと。ちいさな建屋の、自動車修理解体工場のまえ、うづたかくされたもののあいまをぬうようにしてかれは冷やされた緑の、その露をなめてる。とにかく舌が乾いた。うしろになにかが立ってる。ふるい冷蔵庫で、あけはなたれたとびらをむこうにふるい、…

旅路は美しく、旅人は善良だというのに

○ カウンター席に座って、横の止まり木を見る。小さな紙切れが名札のように貼ってあった。たしか、こんなふうなことが書かれてあったとおもう。――ふたりの少年がやってきて、おれのことで妹をつかまえていった。だからでていく。すぐに戻る。酒は置いておい…

清順が死んだあとに

映画音楽というものはおそらく 残り香に過ぎない フィルムにしたっていつかは滅びて 棄てられる 多くのひとの夢は わたし自身の夢と拮抗し、 またちがった現実と入れ替わって、 まざりあうだろう だからなにも悔やむ必要はないんだよ いっときの愉楽のために…

個展について

中田満帆第2回個展「旅路は美しく、旅人は善良だというのに──スイサイとシャシン(仮題)」 場所:「bucato cafe」神戸市中央区栄町通3-6-17 2F 期間:5/16-30 飲食店のつき、オーダー必須

恋がしたい──ぞく・おれというペスト

*** ジョン・ルーリーはおれを赦してくれたようだった。だったらどうだって?──もういい。駄べりの好きな、口の巧いひとびとがなんとも目障りになり、おれはまたひとつのゲームから降りることになった。もちろん多くのものと袂別しなければならない。どこか…

おれというペスト──蛮族の雄叫び

*** おとついは火曜日で可燃ごみの日、もちろんそいつも忘れ、いっぱいになった袋が玄関に転がってる。医者にいきそびれ、痛みと不安のなか、太陽は元気だ。寒さも全裸でなれば気にすることもない。わたしは老い耄れてしまうばかりだ。ようやくきのうになっ…

馬は美し、ひとは醜し

korekara-doh-suruno? / [2012] *** このまえは自身の来歴やおもいについて料理のレピシを交えながら語ってみた。きょうはそのつづきを書くとしよう。どこにも求められてない文章を書くというわけだ。 それでもこいつは長篇小説のための訓練みたいなものだと…

茹で蛙の梅肉ソース和え──blogの趣旨に代えて

路上 / in a road of haginocya-ya [2011] *** いまは自伝的長篇を考えてる。でもなかなか体験と自己を引っ剥がすのは楽じゃないぜ。短篇集と並行しながら、作業中だ。まずは独白の初稿を書き、次に場所と行為の第2稿を、3つめになにがあるか、という具合だ…