みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

チューイン・ガム

おれたちがいままで読まされてきた詩っていうのは、ほんとうの人生をおれたちから隠蔽してる。それをおれは信長書店というアダルトショップのグッズ・コーナーで痛感したんだ。ローションを撰びながらね。とりあえずは、そのときの気持ちを一篇の詩に込めた…

カセドラル再訪

冬のあいだずっと アルコールという月光液から遁れようとして 嫌酒薬を呷って、 星々との口唇期を愉しもうとしてた 藁を葺くひともないふるさとの、大聖堂 そいつは父のつくりあげた家という夢の汚物 そいつは父のつくりあげた家族という夢のむくろ おれはど…

呼び声[demo '18/12/06]

呼び声[demo '18/12/06] / mitzho nakata きょうの宅録Have you heard ‘yobi-goe [demo '18/12/06]’ by Mitzho Nakata on #SoundCloud? #np https://t.co/mCZYPQaraU — mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2018年12月6日

When you're growing up in a small town

* 卑語にさえたじろがないきみの眼に見つめられつつ過ぎる葦原 日本語の孤愁へひとり残されて犀星の詩を口遊むのみ 再会を遠く夢見て老いてゆくいっぴきのわれ死せるその日よ 「ふるさとは遠きにありておもうもの」ひとり立証せし一夜 死せし犬縄の終わりに…

SEALDsと居酒屋甲子園と感動ポルノ

3年まえのある夜だった。わたしは瘋癲病院にいた。通算7回めである。本を読んでいた。ロバート・キヨサキのベストセラー本だ。「貧乏父さん、金持ち父さん」である。大した本じゃない。テレビはうるさく、くだらないし、書くこともなく、ただ読んでいた。そ…

縁日の世界[demo 18/nov/22]

縁日の世界[demo 18/nov/22] / 中田満帆

月夜のドライヴ2018

* やまゆりの花をおもって晩秋のひとつの枝を手折る雛菊 月光に寄りそうわずか羞ぢらいのおもざしをするかのひとのかげ ぽっかりと月がでたならドライヴへ走ってしまいたいなぼくのハイウェイ 蟹歩く月面見んと背伸びして季節外れの風鈴をわる やがて来る雪…

kaze-bungaku [demo '18/11/18]

あたらしいギターと、ボーカル用のマイクを買ったのでテスト録音。ギター用のマイクがいると痛感。ノイズの多さにも苦しんでるところ。あとはサビのボーカル処理に不満。 kaze-bungaku[demo '18/11/18] / 中田満帆

ニュースレター配信中

ニュースレター配信中です。https://t.co/vKk3s9tG6Z pic.twitter.com/2DSlfF8eiT — mitzho nakata/中田満帆 (@mitzho_nakata) 2018年11月13日

飛べる監獄

長い夢の果てにおれが攫んだものはもはや茹ですぎてぐずぐずになったスパゲッティ でしかないことに謹みながらありがとうって きみの、流しそこねたうんこへ呟いたこと だってそうだろうよ 熾火がいつまでも待ってくれるわけもなく、 おれたちは堅牢さのなか…

愛/チャールズ・ブコウスキー

試訳=中田満帆 ラヴって、かれはいった、おたわごと おれに別れのキスを おれの唇にキスを おれの髪にキスを おれの指に おれの眼におれの脳に 忘れさせてくれ ラヴって、かれはいった、おたわごと かれは3階に室を持ってた、 1ダースの女からふられた 35…

november/晩秋の一夜

* 黒がねの馬の蹄のように鳴る吾の革靴よ闊歩、kappo! 遠ざかるうなだれるかれ晩秋の一夜のように立ちあがれない 斑鳩のそらよひとひら羽が落ち町全体を包む漆黒 倦めばただ天井見つめひとときの虚ろのなかをさ迷いし哉 黒雲のむかうところにたどり着くさ…

からたちの花

ユウコのために ユウコ、かつてのぼくはきみが好きだった ぼくがきみを好きになったのはたぶん、 きみの気怠さやつらそうなまなざしがぼくの、 ぼくの琴線に触れてやまなかったからだって 有馬高等学校定時制課程の教室を懐いださせる 緑色の上着に白いシャ…

オイルサーディンによって書かれた詩論

* 文藝は淋しさばかり書架の秋 * 窓からそとを見る。どうしてあんなところに大型トラックが停まっているのかとおもう。これぞ詩だ。いまさらいうべきことなんかない。わたしが詩というものを書いてきてもはや15年になる。年数はどうだっていい。どうして詩…

晩秋の諧謔曲〈スケルツォ〉

Memories of a dog: Daido Moriyama's Journey to Photography 森山大道 犬の記憶 ブルース (文春文庫) 作者: 桜木紫乃 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/11/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 忌中なりドン・コサックの子守唄 欠伸…

かたぶく、かたむく(「古今和歌集」巻第8/離別歌より)

* そうして水銀の、 滴りを ガラス管のなかへ かつてぼくらが若かったとき、 撹拌機のなかで出会ったことを懐いだす あかときの声、 天雲の、 褥 旅立つ春をどうかお赦し給えよ かたぶき、かたむく ──わが梁よ奪え ──わが棟よ踊れ * 果てのない管をたどっ…

十月の黄昏れた海(今月の歌篇)

10月のたそがれた海 * ボール抱く少女のかげを奪う月その影のささやかなる夕べ どんつきに馬現るるゆきどまり去るべき道を失う夕べ 父死せり雲雀のかげを追うせつなまだ見ぬボール投げ合うわれら かたき討ち気分でひとりふかぶかと帽子かぶった秋の長雨 悼…

詩へのリハビリテーション#02

幣/みてぐら みかどの統べる、 あまねく神の、 うたごえの、 みそひともじは やがて妙なるひびきを失い、 あらゆる寵から転げ落ち、 盲いた男系の妄信から醒めず、 滅びのときを待つばかり かれはけだし神官であり司祭であり、 ひとりの老いた夫であり、 父…

初秋のスケッチ

初秋にて現るるかな死せしひと 秋暮れる雲間にピアノ聴きており 月蝕や喪われゆく未亡人 秋霖の烈しき真昼水を呑む 水にふくれる陽光もやがて秋 遠き火事果肉のような匂いして さすらえるもののみこそ秋の月 犀を飼うわが幻想よ竹の色 瘋癲の死ぬる秋あり保…

わが短篇集についてのノート

ここ数年間ずっと温めてきた短篇集をようやくだせることになった。もちろんのこと、オンデマンドでだが。データを喪った作品をあたらしく書いたほかは、「新バーテンダーズ・マニュアル」、「みずから書き、みずから滅びるってこと。」、「マイクロフォーン…

僕(今月の歌篇)

* 秋の月まばゆくなりぬ半月に世界のすべて託し給えよ 星の夜に水の魚は光りけり葬場の鐘に跳ねあがりたり 秋月にあずける恋よひとびとのなかにふと迷えるおもい 標なき十字路にただ立ちながら炎天に燃ゆる蠅をば見つむ 秋の雨ひとかげみなのまなざしをただ…

ぼくの雑記帖──中田満帆詩集/未収録作品輯

ぼくの雑記帖──詩集.pdf - Google ドライブ あたらしい詩集をだしました。2003-2018の作品が入っています。 よろしく。

august/8月

* さすらえば鰥夫の身こそ倖せとおもい果てたる真夜の駅舎よ 晩夏訪れてたったいま淹れる珈琲の湯気に消ゆるすべての死者は 暮れる丘奇蹟の粒もなきがまま天然の美を湛える河や 濡れそぼつ聖母のごとき裸婦像やわれを見初めて連れてゆかんか 草木の燃えあぐ…

詩画集「世界の果ての駅舎」限定無料公開

世界の果ての駅舎 またも詩集を公開します。紙版が欲しい方は「製本直送」のオンデマンド印刷までお願いします。販売もしております。また喜捨をくださる方は、三井住友銀行・藤原台支店 普通 7489267 までお願います。御自身で印刷される方は、可能であれば…

詩集「広告」について

2009年の詩集「広告」をアップしました。「製本直送」を使えば安く本にできます。PDFは下です。 広告──そのほかの詩篇 2009_11_02-12_17.pdf - Google ドライブ

冬、未収録の詩作品を公開します。

冬頃、未収録詩作品をPDFで無料配布します。現在、編集中です。表紙つくりました。絵は’03年の朗読ライブ「地団駄ライブ! 朗読ビート!」のものです。若干ですが紙本もつくります。本書を荒木田義人に捧げます。

告知、詩画集と詩集、そして絵画作品の販売

あたらしい作品を販売することになりました。受注生産です。絵についきましては希望者にカタログを送ります。

サマー・ソルジャー(今月の歌篇)

(PV) サニーデイ・サービス - サマーソルジャー それは天気のせいさ──サニーデイ・サービス「サマー・ソルジャー」 * 生命の理やぶりそれほおどにきみと会いたき夏のはじまり 水たまり飛び越しながら光りつつ最后のひとつに加えられたし ソーダ水の残りの滴…

よりかからないでください。──極私的・エレファントカシマシ小論

エレファント カシマシ II アーティスト: エレファントカシマシ 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン 発売日: 1988/11/21 メディア: CD クリック: 2回 この商品を含むブログ (20件) を見る 《よりかからないでください》──これは、'88年「PATI-PATI」…

小説を書くうえでの悩み(pt.2)

6/24 小説「犬を裁く日」。第一稿完成。まだ28枚しか書いていない。あと50枚はいる。これから風景と回想と独白を入れる。不条理小説としてイベントが足りないようにもおもう。あとバックストーリーをもとにしたものを入れる必要がある。たんに回想だけでなく…