みずから書き、みずから滅ぶってこと。

中田満帆 / a missing person's press による活動報告

SUZURIにてオリジナル・グッズ販売

 ずっと放置していたSUZURIのグッズ販売に手を入れてみる。もちろんこんなものが売れるとはおもってない。自己満足の範囲である。こういったところを使ってうまくやるひとびともいるのだろうけど、わたしのようなスタイルの絵はまずもって受けない。それでも手慰みに商品をあれこれとつくってみるのはおもしろい。──というわけでここにて一部紹介する。

 

mitzho_nakata のオリジナルアイテム ∞ SUZURI(スズリ)

 

 

 
 
 
 
 
 

ほとんどなにもできないままで

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 きょうはHPをつくってみたが、大した経歴や作品があるわけでもないからなんとなく上滑りだった。Mitzho-nakata-a-missing-person-s-press

 からだを傷め、ろくな仕事にもありつけず、日を送ってる。おれはほとんどなにもできないままでこの年を終えようとしてる。きょうも惰眠を貪り、本は読まず。アンケートサイトの報酬で1000円ばかり入ったからなにか買おうとおもってる。喰うものがもうない。ネットでの金稼ぎとか、アフェリエイトだとか、クラウドうんぬんというのは実に面倒でまったく進んでない。自己宣伝とか、フリーランスとして仕事をとってくるだとか、そういったことができてない。

 散発的な活動ですら今月はできなかった。金を溝に棄てるようなまねばかり。絵も描けず、詩も描けず。気ばかりが焦り、あちらこちらへさまよってしまった。人生をよくしようとか、いい作品をつくろうだとかをやるには、あまりにもノイズが多すぎる。債務やら雑務やらでいっぱいだ。

 作品の依頼があればなんでも応えたい。それが絵だろうと、写真だろうと、詩だろうと。もしあなたが善男善定でなくても、そうであってもおれは最高のものをつくってみせる。──というわけで失敬。

 

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横尾忠則 HANGA JUNGLE(仮稿)

#hangajungle #横尾忠則現代美術館

 

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横尾忠則全版画 HANGA JUNGLE

横尾忠則全版画 HANGA JUNGLE

 
死なないつもり (ポプラ新書)

死なないつもり (ポプラ新書)

 
横尾忠則遺作集 (1968年)

横尾忠則遺作集 (1968年)

 

 

 

   ●ブロガー・インスタグラマー向け「横尾忠則 HANGA JUNGLE」無料招待会

   2017年11月24日(金)18:00-20:00
   18:00-18:20 学芸員による展覧会解説(1Fオープンスタジオ)
   18:30-20:00 展示室内で撮影(随時退館)

 

 生憎とからだの具合がよくなかった。またもや胸の骨を傷め、咳や嚔のたびに呻いてしまう。日暮れた通りからバスに乗って原田通へ。国書刊行会刊の作品集と、パスカードを受け取る。
 この展覧会では、第1章から6章までを時代順に、そして最終章をテーマ展示にしている。

 

  Ⅰ 1968→1970 制作プロセスの作品化 版と刷り

  Ⅱ 1973→1974 楽園幻想と千年王国

  Ⅲ 1980→1984 画家宣言 ドローイングからペインティングへ

  Ⅳ 1984→1986 肉体と自然

  Ⅴ 1986→1991 名画の引用 私的絵画へ

  Ⅵ 1990→現在 今昔物語

  Ⅶ HANGA? ポスター?

 

 いつものカメラを忘れ、ケイタイで撮ったためか、ひどい荒い画像になってしまった。学芸員の解説を聴いたあと、展示を見てまわる。


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 ぼくが見ていえていちばんよかったのは第3章の「ドローイングからペインティングへ」で、これはライブ感ある素描や水彩画を、緻密な版画で表現していて、その再現性が愉しかった。

 

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ジューク・ボックスの時代に

ジューク・ボックスの時代に

 


 水鉄砲撃ちつくしたり裏庭を駈けて帰らぬ幼年の業

 

 美少年クロスロードにさしかかり魂しいの値をきょうも数えん

 

 翻るワンピースや物干しの彼方に失せる数千のきみ

 

 怖じ気づいて去るぼくの姿よ泥濘のなかに紛れん犯意の確かさ

 

 ロックンロールの墓を建てたい真昼どきレコードいちまいわってしまった

 

 成長を遠ざけながら歩く牛挫折したいと駄々をこねてる

 

 國薫る亡びのときをかぞえつついまだ知らないやさしい姉さん

 

 ねこやなぎ二月のぼくのまぼろしにきみの再誕として芽吹く

 

 燃ゆる納屋去りゆくすべて比喩なれど焼け残されしはきみの肖像

 

 ぼくたちのまだやはらかなうちがわにきみらしい棘をひとつ捧げて

 

 恋人のいない人生抱擁は死神さまにまかせるつもり

 

 日ざかりの駐車場にて語りあう未成年者のロードムービー

 

 花曇り鰥夫ぐらしの果てぬまま「パリ、テキサス」をひとり眺める

 

 青年のころをおもえばあまりにもかわり映えなくおれは老いたな

 

 恋というものも忘れて中年の黒い帽子の鍔に手をやる

 

 おもえばきみのようになりたかった百葉箱にもぐりこむ猫

 

 町あかりテールランプの赤色に頬染めながら過古が去りゆく

 

 旅を知らぬ少年のまえにヤッケ姿のおれはタイヤを転がしていたり

 

 ねずみいろみずいろきいろあかねいろきみはしらないぼくはくろいろ

 

 ささやかなことでもいいとぼくはいいたとえばきみの手を握りたい

 

 

きみにとっておれが善良でなくとも

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 すべての郵便局が驟雨に呑まれてしまうまえに
 メルセデスを叩き潰し
 それからふたりで甲殻類を喰いにいこう
 文鳥が鳴きやむまで
 腹いっぱい

 タクシーは油虫みたいにロータリーで睦む
 けっきょく選択肢はどこにもない
 あるいは恋人たちとともにして
 アスパラガスにしがみつく

 幸運、それは天使の唾
 大勢のひとびとが
 偶然と必然を取りちがえ
 真っ青なソフトの鍔に手を手をかけてる

 おはよう
 おれの悪友たち、そして悪運たち
 名づけられたもの
 名づけ得なかったもののためにメッサーシュミットに乗り込んで
 銀色の類人猿を観賞する
 おそらくおれがしてやれるのはもっと最悪なやり方で
 きみの善良さ、きみの美しさを讚えること
 胸いっぱい